小布施のジャズ喫茶 BUD

♪日々好音の穀蔵空間で薫り高い神戸萩原の炭火焙煎コーヒーを♪

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第3回『蓄音機音楽会』~SPレコードコンサート~

第3回『蓄音機音楽会』~SPレコードコンサート~
 2018年10月21日(日曜日) 17時00分~18時30分
 会場 小布施町 coffee&jazzBUD 定休日 月・火・水
    定員20名 要予約 連絡先 026-251-4033 (11時~17時)
  @入場 無料

ジャズ『チャーリー・パーカー』
今回はパーカーが最高の演奏を記録した1947年のダイヤル盤です。
演奏レコード
  1012-A  Relaxin' At Camarillo 1013-B CARVING THE BIRD 1015-A COOL BLUES
 1021-A  Scrapple From The Apple /-B  Don't Blame Me  1024-B  Embraceable You
  1032-A  Bird Of Paradise   1055-A  How Deep Is The Ocean /-B  Crazeolog
  1058-A  My Old Flam  /-B Bird Feathers
 その他時間まで。
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主催 『le SON』SPの会



ドキドキ・パウエル

もちろんドキドキ・パウエルなんていう名の人はいません。
バド・パウエルの演奏を聴いてドキドキする人は多いと思うので、
ちょっと遊んでみました。
僕もバドが演奏するピアノの音にドキドキしながら聴いています。
なんと言っても一音一音が大変力強くインパクトがあります。
ピアノという楽器が、持っている能力のすべてを出し切って鳴っている。
この圧倒的な音の波動が耳に届いた瞬間、
ウワッ、スゲエ、ドキドキ!と、なるのであります。
しかも天啓を得た感情表現は何人の胸にもスッと落ちていき、
雑な感を呼び起こしません。
バドが天才と言われる所以はは正にここにあるわけです。

そしてなにより引かれるのは、発する音が娯楽の域を超え、
過去から未来へと続くであろう人間の存在と共のある、ということです。
バド・パウエルはジャズという形式の音楽を通して、
時間を超えた人間の存在を発信しているともいえます。

バドは生涯、不安定な精神状態の中に身を置いていました。
それは絶え間なくガスが流れ、時に晴れる気象のようで、
その時々の状態が演奏の出来不出来を左右しました。
それによってレコードの優劣が生じるのは仕方のないことです。
熱烈な特別のファン、研究者や評論家は別として、
我々一般のジャズファンは、心身ともに体調が良い状態で演奏した
レコードを聴いて楽しめばいいのではないでしょうか。 
手元にあるディスコグラフィによる初録音は1944、1、4、
ラストレコーディングは1965年です。
20歳から41歳まで20年間がレコーディング活動期間になります。
20年を通して、霧深き谷底に伏しているときもあれば、
青空に雄々しくそそり立つ岩峰のように逞しく繊細で、
ドキドキする演奏もあるということです。

と、いうことでよく聴くレコード2枚と、
粟村政昭氏の一文を紹介させてもらいます。
演奏の聴きどころはと問われたら、
それは優れた芸術が持っている時間を超えた「美」だと思います。
また、芸術や音楽とは何かと考えてみると、
健康な心と精神的安定に深く関わっているだと気がつきます。

レコードのタイトルは双方とも「BUD POWELL'S MOODS」ですが、
中身が違っています。
こちらは1954年6月にベース:パーシー・ヒース、ドラムス:アート・テイラーで8曲
1955年1月にベース:ロイド・トロットマン、ドラムス:アート・ブレイキーで3曲
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こちらは1951年2月の録音でソロが8曲
1950年6月にベース:レイ・ブラウン、ドラムス:バディ・リッチで2曲
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「混沌たる美と幻覚の世界の深淵を何度か浮き沈みした挙げ句、
一代の天才児バッド・パウエルは永遠に我々の前から姿を消してしまった。
天才と狂人は紙一重ーという諺を文字通り一身に具現していた感があった彼は、
この世の俗字とは相容れぬ俗事とは相容れぬ病める
ミューズの化身であったのかもしれない。
全盛時代の素晴らしさについてはこれまでにも幾度か語られてきているが、
アップテンポにおける恐ろしいほどのヴァイタリティもさることながら、
モダン・ジャズにおけるスロー・バラードを彼ほど魅力あるものに
昇華し得たピアニストは空前絶後であったろう」
粟村政昭著「ジャズ・レコード・ブック」より



ジャズを聴く楽しみ

僕のジャズを聴く楽しみは、
ずばりブルースを聴くことです。
その調べは苦しい人生の「ニガ味」。
ブルースが聞こえてこないジャズは、
塩がきいていない漬け物のように味気ない。
そしてスウィング。
うねるようにしなやかに強弱昇降を繰り返す、
リズム感あふれるプレイ。
ブルースを感じ身体を揺らし心を弾ませる。
これがジャズを聴く楽しみ、ジャズを聴く醍醐味。
ブルースはジャズの根っこにあって、
プレイの一音一音に微妙な色彩を無意識に添えます。
マイルス・デイヴィスは「オレはいつもブルースを演っている」
というのが肯けますね。

お盆の営業

お盆の営業は下記の通りです。

8月13日(月)休業
8月14日(火)営業
8月15日(水)営業
8月16日(木)~19日()通常営業 

よろしくお願いいたします。

木曽駒ヶ岳 2018/07/31

朝5時小布施出発、中央道駒ヶ根ICを下り、
菅の台バスセンター(850m)からバスでしらび平(1,662m)へ。
ロープウェイに乗り継ぎ、
あっという間に日本最高所駅、
千畳敷駅(2,612m)に8時10分到着。
駅から南アルプス連峰と中央奥に富士山を望む。
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駅から千畳敷カールの遊歩道を20分ほど歩くと、
八丁坂登り口にたどり着く。
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さあ、ここから乗越浄土まできつい登りの始まるのだが、
体が高度順応する間なく2,612mまで来てしまったので、
登りはじめから息苦しさを感じてしまう。
この後も、肺が酸素不足の空気を吸って満足していない状態が続く。

写真を撮りながら乗越浄土(2,850m)に9時20分に着く。
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中岳到着9時50分。2,925m
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中岳を降り木曽駒ヶ岳(2,956m)へと向う
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駒ヶ岳山頂10時20分。
山頂直下に咲いているエーデルワイス。
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少し降ったところで
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ここ2,600mから上部の高山植物はみな丈低く、
華奢な姿が可憐で愛らしい。

イワツメクサ
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タカネツメクサ
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ミヤマリンドウ
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トウヤクリンドウ
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チシマギキョウ
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ウサギギク
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シナノキンバイ
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ミヤマアキノキリンソウ
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ヨツバシオガマ
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エゾシオガマ
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コバイケイソウ
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チングルマの実
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あまり人を警戒する様子もなく草をついばむしぐさが愛らしいイワヒバリ。
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花と思いがけなく現れたイワヒバリが山登りを楽しく疲れを癒やしてくれる。

下山途中ガスが絶え間なく流れ、日が隠れると急に涼しく、
日が出るとじりじりと容赦なく照りつけ肌を刺すほど暑い。
しかし、下界のムワーンとした熱気とは違いカラッとしている。
心配していた午後の雷雨もなく無事下山。

晴れた瞬間は、くっきりとした山容が眼前に美しく広がった。
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さすが3,000m級の岩稜地帯、
下山時は不安定な岩の上で足がよれて疲れが増した。
脚力と心肺能力の強化など、わかっちゃいるけどできないなあ。

13時40分山頂駅に戻る。
徒歩往復所要時間、5時間30分。

下山後、早太郎温泉「こまくさの湯」で汗と疲れを流し帰途に就く。

Camera  Canon S110



『蓄音機音楽会』~SPレコードコンサート~第2回

『蓄音機音楽会』~SPレコードコンサート~第2回
 2018年4月21日(土曜日) 17時30分~16時30分
 会場 小布施町 coffee&jazzBUD
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音を聴く「モーツァルト」その2

音は人なりなので、音楽に相性はあって当然です。
ですから、同じ曲でもできるだけ意に添ったものを聴きたいと思っています。
趣味は我が儘な選り好みがあってこそ個性が出て面白いのです。
人はどうのたまわろうとも「今の」自分の感性を信じましょう。
例えばアイネ・クライネ・ナハトモジー ク、ポピュラーな曲ですが、
明るく軽めの演奏より、芸術作品として腰の据わった演奏が好きです。
それに自分の感性が絶対永遠なんてことはないのですから。
感性が変わっていくことは成長なんです、決して変節なんかじゃありません。
大げさに言えば、感性や品性といった人格的能力は一生勉強することで、
少しずつマシになっていくと考えたいですね。

さて、今日は弦楽四重奏です。
モーツァルトは弦楽四重奏を23曲作りましたが、
14番から19番 の6曲はハイドンに献呈され、
ハイドンセットとしてよく知られています。
敬愛と親愛の友情で結ばれていたハイドンへ、
モーツァルトは出版譜の序文に書きました。以下主旨。
「親愛な友ハイドンへ
ここに六人の子がいます。これらは長い間の苦労の所産ですが、
この苦労がいつか報われるであろうという希望を持つことが、
私の慰めの泉となろうかと思っています。どうぞ快くこれらをお受け取りになり、
父とも指導者とも友人ともなってやってください。
只今をもって、私が彼らの上に持っていた権利のすべてをお譲りします。
1785月9月1日 ウィーンにて」 29歳、死の6年前。

モーツァルトはふだん、噴出する泉が小川となるように曲を書いていましたが、
この弦楽四重奏の作曲には苦労したようで、自筆譜には考えられないほどの、
修正の跡が見て取れます 。
ともあれ、この六曲は全て素晴らしく、深い味わいがあります。
それは、秋の夕日に照らされた紅葉の山が複雑な織り地を見せるように、
モーツァルトの音楽は秋の微光に渋く光り響いています。
「秋の日射しといっても、ことばを聞いてわかるというが、それで内容まで
ちゃんとわかるということはない。それは自分が本当に秋の日射しの深さが
わかるようにならなければ、ことばで言ってもわかりはしない。
してみるとほんとうにわかるのは簡単なことではない。」
この岡潔さんの言葉にあるように、モーツァルトが放つ秋の日射し、
その深さは簡単にわかるというものではないように思います。

六人の子を差別できませんが、 代表して一人に出てもらいましょう。
19番ハ長調K.465「不協和音」
天才としての強烈な自負と自惚れが生んだ封建貴族社会との軋轢。
生身のモーツァルトが受けたであろう悲哀は、
音楽によって澄みきったものへと昇華します。

神韻縹渺としたカペーの演奏は、モーツァルトの霊が、
一緒に聴いているような雰囲気があります。
かたや、ジュリアード はバランスよく調和がとれていて、
柔軟な響きに落ち着いた安定感のある演奏を聴かせてくれます。

モーツァルト没後に活躍したイタリア人作曲家の二人 が
モーツァルトについて語った言葉です。
ヴェルディ:モーツァルトは弦楽四重奏の作曲家。
ロッシーニ:モーツァルトは唯一無二の作曲家。

モーツァルト
(1756年1月27日 - 1791年12月5日)
ヴェルディ(
1813年10月10日 - 1901年1月27日)
ロッシーニ 1792年2月29日 - 1868年11月13日)

音を聴く「モーツァルト」その1

人生は出会いと言いますが、晩年に近づき、
モーツァルトに出会えたというのは僥倖というほかありません。
一言で言えば、それは心浄い青春です。
モーツァルトの音楽を聴けば感じると思いますが、
その底に流れているのは、過去から語りかけてくる軽やかな透明感です。
自然に身を任して解放され、ストレスのない世界にいるようです。
そういう世界を音で紡ぎ表現したモーツァルトの音楽は、
感情によって振り回されない美の世界へ誘ってくれます。
そんなモーツァルトを感じる演奏との出会いは楽しいもとなっています。

今日聴いたのは、モーツァルト29歳(1785年)の作品
K.466ピアノ協奏曲20番ニ短調
ピアノ スヴァトスラフ・リヒテル
オーケストラ 
ワルシャワ国立フィルハーモニー
指揮 スタニスラフ ヴィスロツキ
大変落ち着いたピアノの響きが印象的です。

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音を聴く「ブルースを聴く」チャーリー・パットン

チャーリー・パットンのしわがれた歌声に、人はグイッと引きつけられる。
酔った呂律はなんとも酒臭いが、のど奥からの響きは太く力強い。
叫ぶような歌い方は荒々しく泥クサイが、
プリミティヴさゆえに聴くものの心を鷲掴みにする。

ブルースはアメリカに連れ去られて来た黒人音楽の源流。
このことをマイルス・デヴィスは端的に語っている。
(ジャズはブルースの伝統の上にあるから)
オレはいつもブルースを演奏している、と。
これは、ブルースとは何よりも心の状態なんだよ、
そうマイルスは言いたかったんですね。


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