小布施のジャズ喫茶 BUD

♪日々好音の米蔵空間で薫り高い神戸萩原の炭火焙煎コーヒーを♪

2012年07月

映画『道-白磁の人-』

フウー、なんていう暑さだ。日中の暑さだけならまだしも、
こうも寝苦しい夜の蒸し暑さが続くと、
寝不足で頭の中がボウーとしている上に、
体がだるく気力も萎え夏バテになってしまったようです。
オリンピックの深夜放送もかなり影響していそうな気もしますがね。
さてそれはともかく。

昨日は長野千石劇場で上映中の映画
『道-白磁の人-』を観てきました。
この映画は、もう何ヶ月も前に公開予定のパンフが出ていて、
以来ずっと長野での上映があるのだろうかと気にしていました。

主人公・浅川巧の名をどこで知ったか、はっきりと憶えていません。
僕は民芸の中でも陶器が好きで、その関わりで興味を抱き、
『浅川巧全集』全一巻をもっていたので、名前だけはしっかり記憶に
留めていました。その実、どんな人物だったのか勉強不足のまま
映画をみました。

日本が韓国を併合後の1914年、浅川は林業技師として韓国に渡り、
仕事をしながら白磁など朝鮮の工芸に魅せられ、それらを収集し
保護しようと『朝鮮民族美術館』の設立(1924年京城)に尽力しました。

映画で李朝白磁の美しさを、巧は「目で鑑賞する“音楽”」
と、詩人の言葉で表現していたのが印象的です。

白磁に限らず【壺】というのは(僕が特に好きなのは古い『丹波の壺』)
“曰く言い難い”秘めた魅力を放つ存在で、
僕など音楽は聴こえずとも、言葉に出来ない不思議な感慨に
しばし立ちつくし、眺め入ることがあるくらいです。

『道-白磁の人-』は壺を得た(巧みな)素晴らしい感動的な映画です。
またまた下手なオヤジギャグをやらかして、スミマセン。

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マイルス・デイヴィス『MILES DAVIS vol.2』

マイルス・デイヴィス『MILES DAVIS vol.1』Blue Note BLP1502

B面最後5曲目「it never entered my mind」が始まると今までの雰囲気がガラッと変わり、
その旋律が胸の内に揺揺と迫っくるのです。
1954.4.20録音
マイルス・デイヴィス(tp)
ホレス・シルヴァー(p)
パーシー・ヒース(b)
アート・ブレーキー(ds)

これはマイルスの個性、叙情性が遺憾なく発揮されたラブバラードの名曲名演。
出だしの一音でマイルスは聴くもの心を奪うように引き込みます。
「nature boy」もそうですし、「you’re my everything」もしかりだなあ。
それらは「なんも言えねえ」くらい“アマズッパイ”のです。
プレイは照れずニヤケズ易くならず、いい塩梅の“三杯ズ”

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マイルスは『Workin'』プレステッジPR7166でもこの曲を再演しています。
1956.10.26録音
マイルス・デイヴィス(tp)
レッド・ガーランド(p)
ポール・チェンバース(b)
フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)

2年半後、リズム・セクションは変わっても、
マイルスはこの曲の真髄である叙情性を見事に奏でています。
時代が経て社会がどうあっても、人が人を思う心に変わりがないように。

風吹大池・信州小谷村

7月23日(月)24日(火)、一泊二日で風吹大池に行ってきました。

小布施9時出発、北野登山口に駐車。
昼食を摂り、12時レッツ・ゴー。
霧がまく林の中、尾根ぞいの急登を大汗をかきながら歩く。
小休止は12時40分と13時50分の二回。
風吹山荘着14時10分、所要タイム2時間10分。

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http://www.valley.ne.jp/~ururi/index_kazafuki.html

思ったより早く到着、汗を拭いて早速池の周りを30分ほど、
花を撮りながら散策する。
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「小屋から風吹大池へ向かう木道」
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「暮れなずむ風吹大池」

夕食前、先ずビールでカンパーイ、そして日本酒を1合2合・・・
あっという間に疲れが酔いに転じ、足元がフラフラになってしまった。
夕食はカレー、手作りでホントに美味しかった!写真撮らず残念デス。

夕食後は山荘の主が「コップだけ持ってきて」お誘いの言葉に
泊まりの5人とまた酒盛り。ああああ・・なんというヘロヘロの一夜。
10時過ぎ、昼間の雲が払われ満天の星空の下、寝床へ向かう。
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翌日は池を一周、途中に点在する神の田圃、風吹天狗原湿原を
ゆっくり2時間ほど掛け散策。
この日も天気は降りそうで降らない曇り。
時折、霧が池面や湿原を流れる様子は幻想的。

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風吹大池と周辺の湿地帯はおよそ標高1800m。
池周囲の山は1900m前後と湖面より少し高いだけで、
少し離れた北アルプスの峰より1000mも低く、
北アルプスらしい岩稜と無縁の、花と緑豊かな
ひっそりと佇む、奥庭といった雰囲気を持った場所です。
この日は何しろ5人だけでしたから、一層その感が深かったですよ。
頂上を目指す山登りとは一味違う、静かな花の山ハイキングでした。

10時小屋に戻り、風吹池に別れを告げ下山。

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11時30分駐車場着。
帰路白馬で『みみずくの湯』に浸かり汗と疲れを流し、
昼食にそばを食べ、無事小布施に戻りました。

初めて穿いCWーXスポーツタイツは、蒸れず冷えず
疲れも軽減でき、快適で具合良かったです。

ヨゼフ・シゲティ バッハ『無伴奏バイオリン・ソナタとパルティータ』

ヨゼフ・シゲティ バッハ『無伴奏バイオリン・ソナタとパルティータ』
録音1959~60年
JOSEPH SZIGETI  BACH『6 SONATAS & PARTITAS』 Vanguard BG627/9

初めて耳にしたとき、これは大変聴きやすい演奏だと感じ、
安らぐような優しさと慈しみを覚えました。
この曲はこういう音楽なんだと、自分なりに納得できたような気がしました。
高い垣根だと思っていたのがさにあらず、低い垣根の向こうに美しい光景が
広がっていたことに対する喜びを感じました。

音色と響きに虚飾や潤色といったものが聴かれない、スッキリとした演奏です。
それはシゲティがこの曲をどう表現したよいかを長年思考模索し、
修練を重ねてきた音作りのたまものだと思います。
その結果、表現が技巧的なものから解放されて余裕があり、
それが聴きやすさになっているのだと思います。
深いものがシンプルにきこえるスマートな演奏です。
録音はシゲティが68歳の時です。

何であれ、よいもの、すぐれたものは数多くありますが、
自分の好みに合ったものに出会った時はうれしいものです。
それは自分の身に寄り添い愛着となり愛用になります。
僅かな音色の微妙な違い、その響きが好みの平衡に影響するようです。
そういう意味でこれは僕に合っていたのかもしれません。
以来、すっかり愛聴盤になりました。

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一つ気になったのは、古い録音をデジタル化したときの欠点で、
CDの音が硬くきついこと。
長時間聴いているとうるさく疲れます。
出来ればLPレコードで聴くようお勧めします。
上記の写真はオリジナルですが、イギリスの『CREMONA』盤は
復刻ながら音も良く、リーズナブルだと思います。

蛇足に。
クライスラーが残した唯一(僕の知るかぎり)のソナタ、
adagio in g minor  1926年録音。
ゆったりと余裕がある素敵な演奏で、
時を超え艶やかに響いてきます。


志賀高原・ゲンジボタルと横手山の雲海

日本列島から梅雨前線が消え【梅雨明け】晴天。
昨夕は知人のお薦めで『ゲンジボタル』を観に行きました。

場所は志賀高原、石の湯に流れる岩倉沢。~ほたる橋から~DSCN3465

ここのホタルは『国の特別天然記念物』に指定されています。
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http://www.shigakogen.gr.jp/events/hotal.html

ホタルの発生は曇ったムシムシする夜に多いとのこと。
説明してくれた地元ボランティアの話によると、
「かっては帯状に光って、火の玉のようであった」そうです。
当夜は「よく出ています」ということでしたが、乱舞する点滅ショウに
多くの見学者は「ワアー」と歓声を上げていました。

ホタルが出る迄の時間つぶし、横手山へ行ってみました。
するとどうでしょう、この雲海。初めての光景にすっかり
時を忘れ日没まで見入っていました。
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梅雨明けの夏空、白根山の方には大きな白雲が湧き出ていました。
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第十回小布施見にマラソン

今日は第十回小布施見にマラソン。
http://www.obusemarathon.jp/

参加申込は8,100人。
バドの中村君も穀平の小山社長と
【炎のごみランナー】として、
『竹のごみかご』を背負って走ります。

2時間58分のタイムで完走して戻ってきました。
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今日のバドは、某団体さんの打ち上げで貸し切りです。
毎回のことながら、皆さん元気で戻ってこられるよう
祈りながら、食事の用意をしています。

今年は初めて【生ビール】を用意!
「笑顔の到着、待ってますよ~」

今朝の天気は晴れナイ、風ナイ、雨ナイで、
この暑い時期、走るには絶好のコンデションでした。

アジサイ

梅雨の花、紫陽花が盛りです。
紫陽花は漢名、なんでも白居易が別の花につけた名を
間違って付けてしまったとか。
原種は青紫色、そして学名は「水の容器」という意味だそうです。

僕が好きなのは青紫のガクアジサイ。
BUDの真向かいにある皇大神社に咲いています。

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大津市の中二男子生徒がいじめで自殺した事件。
戦後経済成長で年取った世代(校長・教育長)の関心事は、
ただ自己の欲と利益のみで、面倒くさいことはみて見ぬふりを決め込んでいる。
社会的無責任はもとより、大人としての持つべき心が崩壊している。
日本を覆う恐ろしい心の病『欲ボケ』は高い地位や持つものほどひどい。
この病が深刻なのは、指導的立場にある者がこの事態を認識していない。
さらに深刻なのは、分かっていて知らぬふりをいている。
そして最悪質なのは、諸事件が発せする背景と原因を、
持たざる者達と中国、韓国などの国の所為に責任転嫁していることだと思います。

国が滅ぶのは、権力支配者達の堕落と驕慢そして倫理道徳の退廃にあるのは
歴史の示すところです。歴史はどんな言い訳も通用しません。
信用を失った人たちが上層にゴロゴロ居すわっている日本の現状。
そういう社会を見ながら子供達(小中学生)は友情と公正、希望をどう育んでいくのでしょうか。

スポーツタイツ cw-x

いやあ、スポーツタイツを穿こうなんて、
考えもしなかったことでしたが・・・
脚力だけは自信があったのに、
それは昔日のことになってしまった寂しさ。
しかし、体力の衰えを素直に受け入れはくことにしました。

そのきっかけは先日の赤石山へハイキングしたときの疲れ方。
かって経験したことのない疲労感をあじわい、
歩き方までまともでなくなったその翌日、
パンパンに張った太ももが痛いのなんの!
ベタベタすき間なく湿布を貼って、アリナミンを飲んで、
やっと三日目に歩きが元通りに。

“いい歳放いて何もしないで、あたりまえでしょ”
山の神様。そ、その通りなんですが・・・(汗)

聞けば皆さん使ってる使ってる。
ゴルフやるときもランニングの時も、というUさん。
山に行くときは何時もはいているよ、というOさん。
そろって「後の疲れが違う」と、そうおっしゃる。

選んだタイツのモデルはワコールのcw-x。
再来週の風吹大池に穿いていくことにした。
具合がよかったら常用しようと思う。
トレーニング第一、タイツに頼りすぎないようにして。

ジョニー・グリフィン『you leave me breathless』

ジョニー・グリフィン『you leave me breathless』ブラックライオン1967年ライブ録音
メンバー:ジョニー・グリフィン(テナー・サックス)
       ケニー・ドリュー(ピアノ) 
      ニルスヘニング・オルステッド・ペデルセン(ベース)
      アルバート・ヒース(ドラムス)
サイド1:1.RHYTHM-A-NIGH
             2.OLD FOLKS
             3.WEE
サイド2:1.YOU LEAVE ME BREATHLESS
             2.LEAVE ME BRETHLESS

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ジョニー・グリフィンは、1956年録音のブルーノート盤『INTRODUCING』
という最初期のリーダーアルバムを超える作品を作ることが出来なかった
のではないか、と僕は思っています。

さて、『you leave me breathless』に戻りますが、このアルバムも
『INTRODUCING』同様、素晴らしいリズム・セクションをバックに、
グリフィンはワンホーン・カルテットで伸び伸びアドリブ演奏しています。
良いアルバムは、A面の1曲目の出来にかかっていることが多いものですが、
本アルバムはB面1曲目。「you leave me breathless」を先ず聴いてみて下さい。
ケニー・ドリューのピアノで始まり、豪快にして繊細なグリフィンの
“ブレス”を聴くことが出来ます。
そしてケニーのピアノタッチ、
その音色に思わず「美しいなあ」と耳を奪われることでしょう。

グリフィンとケニーでは、ドン・キホーテとドルシネーアの組み合わせを
思わせないこともありませんが、ケニーのタッチに応えるかのように、
グリフィンは太く逞しく、ときにアナーキーなブローを垂れ流すことなく、
全曲いい意味での緊張感を保って吹ききっています。

ペテルセンのベース、ヒースのドラミングもグリフィンの緩急強弱自在で、
ウネウネとしたブローイングテナーと呼吸が合ったバッキングでサポートしています。

ちなみに『INTRODUCING』のリズム・セクッションは次の通りです。
ウイントン・ケリー(ピアノ)
カーリー・ラッセル(ベース)
マックス・ローチ(ドラムス)


ズート・シムス『チョイス』

Zoot SimsChoice

『CHOICE』は二つのセッションをチョイスしたアルバム。
一つは(A面)ジェリー・マリガンがリーダーのライブ(1954年12月録音)、
もう一つは(B面)シムスがリーダーのワンホーン・カルテットで構成(1959年3月録音)。

A面はボブ・ブルックマイヤーのピアノがシムスとマッチし、
スムースにスウィングしていて、ライブならではのハツラツさが
気持ちいいゴキゲンな演奏です。
今日でも『TOKYO JAZZ』でこんな演奏が聴かれたら最高!
ジャズの60年前は、ホンの昨日の演奏といって何の違和感もありません。

B面のピアニスト、ラス・フリーマンはブルース・フィーリング溢れる白人のバッパー。
ここでも、そのパフォーマンスを遺憾なく発揮したプレイに魅せられます。
適度な重さを引きずりながら軽やかにスウィングする個性に。
モンティ・バディグのよくスウィングする太いベ-スも聴きものです。
グループ全員のプレイをスウィングさせていて見事。
解け合ってじゃまにならない存在感と素晴らしさに「イェー!」

A・B面とも絶好調のズートが存分に楽しめるアルバムです。
あなたも今日はこれを『チョイス』してよかった、と思うことウケアイです。(笑)

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