小布施のジャズ喫茶 BUD

♪日々好音の米蔵空間で薫り高い神戸萩原の炭火焙煎コーヒーを♪

2012年08月

ジョー・パス『ワン・フォー・マイ・ベイビー』

ジョー・パス『One for My Baby』 パブロ 2310.936
録音;1988.12.28  ハリウッド

先ずはジャケットをご覧あれ。
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いいでしょう雰囲気があって。
カウンターでグラス片手に頬杖をつきながら、
目を閉じるとブルースが聞こえてくる・・・

1. Bluesology
2. One More For My Baby (And The Road)
3. J.P. Blues
4. Poinciana
5. (I Don't Stand A) Ghost Of A Chance With You
6. I Remember You
7. Bay City Blues
8. The Song Is You


そしてメンバーの顔ぶれと録音時の年齢は。
Bass – Andy Simpkins  56歳

Drums – Tootie Heath  53歳

Guitar – Joe Pass  59歳

Piano – Gerald Wiggins  66歳

Saxophone [Tenor] – Plas Johnson 57歳


プラス・ジョンソン?はてな、聞き覚えはあるんだが・・・
そういえば、こんなアルバムがありました。
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アーシーな音色でフェイクするプレイはいささか単純で、
モダンさとイマジネイションに欠けるきらいがありますが、
スウィンギーでムーディーなダンスバンド・テナーです。

しかし、二流の脇役?も役割に徹し、主役とメンバーが
よければ、そのプレイはグループのバランスを崩すことなく
聴くことができる。そうなっていることが、『One for My Baby』を
評価する大きな要素になっています。
どちらかというと地味な演奏かもしれませんが、
キャリアを重ねたベテランならではの深い味わいが、
一人一人のプレイから、バンドのサウンドから心地よく響いてきます。

小布施の老舗・穀平の甘酒

冷やして飲む甘酒、これが実に美味いんだなあ!
ということを最近、穀平さんに教えてもらいました。
栄養学的なことは解らないけど、飲んでみて、
夏の疲れたお腹にとてもいいと、体が応えています。

これもいつか知って、ヘェと思ったのは、
甘酒の季語は【夏】だということ。
広辞苑で甘酒を引くと、
◇米の飯と米麹とを混ぜて醸した甘い飲料。
 古くは、夏の飲み物であった。

ここで大事なのは米と米麹で醸すということ。
まさにこうして造る【純甘酒】を穀平さんは、
寝ず番で子守した自家製麹100%で造っています。
美味しいわけです。

【冷やし甘酒】作り方。
穀平の【純甘酒】は、全くの自然の甘さ。
初めての人はビックリするかもしれないほどの甘さです。
しかしご安心、正真正銘、タネも仕掛けもない無添加です。
作り方は、この甘さを水で薄め、自分の好みの甘さにするだけ。
写真の袋は200g入り、230円(小布施穀平)。
ぼくは甘酒200gに水200ccで割り、小さめに砕いた氷をたっぷり入れます。
ミルクやジュースで割っても美味しいですよ。
いろいろ試して、楽しんで作ってみて下さい。

では最後に。
最近、工場で味噌造りより甘酒作りに勤しむ穀平さんの姿をよく見かけます。
それもそのはず、明治座(で販売のラベルは【縁処甘酒】)からの注文に追いつけず、
北村透谷の富士紀行さながら、「甘酒にて気力を付け再び立ち上がりて」
孤軍奮闘、残業していらっしゃいます。

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処暑

もうカンベンしてよ、とぼやきたくなるこの暑さ、
「いつまで暑いですねえ」と、ため息混じりで挨拶を交わす。
だから今日は、早く涼しくなって欲しいという願いで迎えた処暑ですが・・。
どうやらこの日の願いは、残念ながらお預けになりました。

お盆を過ぎ朝晩急に涼しくなった16、17日は青空高く、
秋の気配が漂い始めたなあと思っていたんですがねえ。
それもつかの間でしたね、以前にも増した猛暑のぶり返し。
昨夜の寝苦しさには堪らずエアコンを入れてしまいました。
一日も早く、夜だけでも涼しくなって、ぐっすり寝たいものです。
エアコンは宝の持ち腐れでいいです。

さて、今日は通読している『アエラ』8.27号の記事を二つ
ご紹介したいと思います。
一つめは、映画『ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳』
公開中で是非見たいのですが、長野ではまだやっているところがありません。
福島の言葉「迫ろうとする問題自体が法を犯しているものであれば、
報道カメラマンは法を犯してもかまわない」は、権力の『嘘』を許さない
強靱な意志を示しています。

二つめは、『澤野工房』代表 澤野由明氏
大石学トリオの『WISH』『GIFT』などジャズCDを100枚以上を制作。
澤野は言う「僕は楽器は弾けへんからね、こうせいとは、よう言わんです」
プロデューサーでありながらミュージシャンに強く注文を付けることはしない。
大石は言う「だいたいレコード会社の人はエラくて有無を言わせないタイプが
多いのですが、澤野さんは『えろう、すみません』と言って
スタジオに入ってくる物腰の柔らかいひとです」
緊張とストレスから解放されリラックスしたスタジオの雰囲気から、
澤野工房のCDは生まれてくるのですね。

二十四節気“自然ととも”

二十四節気なんて、と若い頃はさして気にもとめていなかったのが、
最近、これってなんか面白そうだなあと興味を持ち始めました。
それというのも今年の気候をみてみると・・・
いよいよ暑くなってきたなあという7月23日は大暑。
それからというものは猛暑日が続いたあと、
ふっと涼しさの訪れた8月7日は立秋。
今年の立秋は天からお中元が来たようなだったなあ(笑)
その効果は長続きしなかったけど、今の蒸し暑さは
次の二十四節気、8月23日の処暑を迎えるころは
しのぎやすくなるのではと、“自然ととも”に暮らしていた
日の暦に期待しています。

立秋の涼風に誘われるように咲き始めた萩の花。
このところの暑さで開花は止まってしまいました。

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『たぁくらたぁ』27号発売

『たぁくらたぁ』27号発売

知らないことは恐ろしい!
核とは何か、その正体を知らないことは恐ろしい!
原子力とは何か、その正体を知らないことは恐ろしい!
放射能とは何か、その正体を知らないことは恐ろしい!
知ることから始めよう!
日本人を、人間を、日本を、自然を、失わないために!

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“なでしこ”おめでとう銀メダル!

ロンドン・オリンピック女子サッカー決勝
“なでしこ”はアメリカと金メダルを競い惜敗。

その決勝戦を日本中が今早朝のテレビで応援していたことと思います。
勝敗はアメリカに金メダルという結果でしたが、
ゲームは善戦以上というより互角以上の内容だっただけに、
なぜか終わっても“敗れた”という気持ちになれませんでした。
微妙な差を決めたのは、“勝利の女神”
その微笑をもらったのは日本ではなくアメリカだった。
終了の笛が鳴る瞬間まで、勝利の可能性を観ている者にあたえた“なでしこ”
その全ての戦いぶりに心からの拍手を精一杯送りました。
おめでとう銀メダル!ありがとう感動!

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暑気払い

生ビールのサーバーが搬入されたので試運転を兼ね、
閉店後、大家の穀平さんが声を掛け集まってくれた人たちと、急遽暑気払い。
外屋下の円テーブルを囲み、あり合わせのつまみで生ビールは一杯二杯と・・
いつの間にかジョッキが空になり、はずんだ話に時を忘れ、
いい気分の涼しい宵と酔い心地に、飲み過ぎを忘れるほど楽しい一夜でした。
30代、人生の曲がり角に小布施へやってきた女性、既に数年を過ごし将来を
考えている男性。彼らが全国各地から自分の居場所を求め、それぞれのツテで
小布施に関わりを持って日々を過ごしている。そのような人たちを迎入れる
ポジションを用意できる小布施町は不思議なところだなあと、
あらためてこの夜若い人から教えてもらいました。

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チック・コリア『フォーエヴァー』

知らなんだシラナンダ。
チック・コリアがこんな聴きごたえのあるアルバムを出していたとはね。
驚いたというより、素晴らしくスタンダードなチック・コリアに会えた、
やっと会えたという喜びがこみ上げてきました。
待ってましたー、こういうジャズ!

チック・コリアが長い音楽遍歴を経てたどり着いた尾根からの、
見通しよい眺望が360度広がっているような、スカッと気持ちのいい演奏。
新しいことをやっているわけではないのに新鮮な風が流れている。
これは時代の感覚、そしてこれがスタンダードの魅力なのだろう。

ピアノ・ベース・ドラムス、3人のプレイがバランスよく、これぞピアノ・トリオ
といった三者一体の躍動感が聴かれます。
ライブの雰囲気ある録音も良好です。
この三人なら次々にアルバムを作れるでしょうが、売らんかな企画はやめて、
このようなアコースティックでスタンダード中心のライブ録音を次回も期待したいですね。

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チック・コリア(ピアノ)/スタンリー・クラーク (ベース)/ レニー・ホワイト(ドラムス)
 
[収録曲]2009年ワールド・ツアー・ライブのベスト・トラック
<DISC 1~ライヴ録音~>
01.オン・グリーン・ドルフィン・ストリート
02.ワルツ・フォー・デビイ
03.バド・パウエル
04.ラ・カンシオン・デ・ソフィア
05.ウィンドウズ
06.ハッケンサック
07.ノー・ミステリー
08.セニョール・マウス

なにはともあれ、このCDをバドに持ってき聴かせてくれたUさんに感謝です。
DISC 2は言わぬがハナでしょう。
それにしても新譜のチェックはサボリッ放し、反省しなくては。


スポーツ賛歌

ロンドン・オリンピックが始まって連日、
朝起きてから寝るまで、寝てから夜中に起きてまで、
日本人選手が出場する競技を、テレビの前で
「やったー!」と手を叩いて喜び、身びいきが過ぎて
「なにやってんだー」とののしり(ハズカシイ)
大きな声を出しながら観戦する日々です。

そんな風に競技を楽しみながら、あらためて思うのは、
スポーツは“なんて素晴らしいの!”という一言に
尽きるなあと今更ながら感じ入っています。
それはスポーツがなによりも人の心に勝敗を超え、
感動という唯一無二の真実を伝えてくれるからに外なりません。

選手が関わる家族から関係団体までの社会と人間関係には、
愛情深き献身的なものから利害と結びつく打算的なものまで、
重層して織りなしているでしょうから、その一人一人が選手に
影響を与え心理に作用しているのは想像に難くありません。
それは競技後のインタビューに選手の口から発せられる
感謝の言葉によく表れています。

しかし一方で、泣きながら何か悪いことでもしたように“すみません”
“もうしわけありません”と、うなだれ謝罪するがごとき複雑な心理を、
背負わされた選手がいることも決して忘れることができません。

話は逸れますが、明治という国家を指導した勝海舟ら武士達は
剣の達人でしたが、彼らの剣はただ人を殺め人に勝利するだけの
剣ではありませんでした。
かれらにとって剣の道を極めることは、己の人格を極め、
己の人道を全うすること同意義でありました。
そうすることによって自ずと恩に報いることができたのです。

人の思惑という複雑さの中に埋没しては、
己の進むべき道(生きる意味)を見失うことになります。
選手にとって、スポーツ競技そのものの中にこそ、
己の人生があるのではないでしょうか。
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