小布施のジャズ喫茶 BUD

♪日々好音の米蔵空間で薫り高い神戸萩原の炭火焙煎コーヒーを♪

2016年02月

音を聴く~ロシアの音~

ソフロニツキーが同郷の、例えばボロディンやラフマニノフの曲を弾くと、
ロシア人同士が共鳴しているかのような、まさにこれぞロシアだと、
そう感じてしまうような音が鳴り響いて聞こえてきます。
それは遙か彼方の見たこともない大地の空気が、
ここにある空につながって届いているかのようです。
ラフマニノフのつぶやきが聞こえてくることもあれば、
空に舞い上がり木霊になって帰ってくることもあります。 
ソフロニツキーの音は重く深く沈み、太く明確で力強い説得力があります。
ロシアの大地を踏みしめ、大きく息を吐いて、
ラフマニノフと心の起伏を歩んでいるかのようにも聞こえます。
繰り返し聴きたくなる味わい深い音です。

音を聴く~眠れぬ夜に~

病気がちでよく不眠に陥ったカイザーリング伯爵は、
眠れない晩に少しは元気づけられそうな、
穏やかで、いくらか陽気な調子のクラヴィーア曲を幾つか、
ゴルトベルグ(お付きのクラヴィア奏者)のために作って欲しいとバッハに洩らした。
こうして生まれた「ゴルトベルグ変奏曲」を、眠られぬ夜が来ると、
「ゴルトベルグ君、ひとつ私の変奏曲を弾いてくれ」と伯爵は命じた。
フォルケル著「バッハの生涯と芸術」に「ゴルトベルグ変奏曲」
誕生の経緯がこのようなものであったと記されています。
沈んだ気持ちを明るくし眠りにつける子守歌のように穏やかな曲。
そうしたイメージでこの曲をあらためて聴いてみるのも面白いと思い、
何人かの「ゴルトベルグ変奏曲」をピアノ演奏で聴いてみました。
演奏者は等しくこうした曲想を描いて演奏しているものと思うのですが、
やはり各人各様で弾いた人の数の「ゴルトベルグ変奏曲」がありました。
ケンプはちょっと変わってゆるい。
野平さんは進むとうるささが気になってしまう。
チューレックは出だしが母の子守歌のようでいいのだが単調になる。
ユーディナは芸術作品としては素晴らしい演奏。
グールドは新旧ともチャーミング。
あとはニコラーエワを聴いてみます。
ニコラーエワはおばあちゃんの子守歌。
穏やかでやすらぎに満ちたゴルトベルグです。



 

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