小布施のジャズ喫茶 BUD

♪日々好音の米蔵空間で薫り高い神戸萩原の炭火焙煎コーヒーを♪

2017年10月

今日の出会い「白土三平」

座右の書はないが、読み終わってもしばらく
棚に置いておきたい、という本はある。
白土三平著「土の味」「風の味」はそんな本です。
この本の魅力は、素晴らしい写真とともに紹介された、
海浜山野の労働現場で採られ作られた
「生(き)の味」にあるのはもちろんですが、
それと共に氏の味わい深い文章も楽しめるところにある。
一言で言えば文明の進化と野生の退化、
人間も自然の一部という当然の真理を忘れ、
気づかずに生活していることに対する地に着いた洞察です。

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最近こうしたいい顔に出会わなくなりましたね。


今日の出会い「モーツァルトと即興演奏」

フリードリヒ・グルダ
モーツァルト 「ピアノソナタK.545」
モーツァルトは当時、最高のピアニストでもあった。
その演奏は、美しい音の技術と共に、
即興演奏によって人々を魅了し人気を博した。
即興演奏の面白さを聴衆は 求め評価した時代だった。
彼が亡くなったとき、ウィンー子はモーツァルトのピアノを、
もう聴くことができないと悲嘆に暮れたという。
(そこを埋めるように現れたのがベートーヴェンだった)
ウィンー子が聴いていたモーツァルトの演奏 を
聴くすべはないが、当時の熱狂を再現できるような
音楽家が出現しないものかと、朝から夢を見てしまった。 

ジャズの醍醐味 トミフラ「オーヴァーシーズ」

トミー・フラナガントリオの「オーヴァーシーズ」は
紛うことなくジャズの醍醐味を聴かせてくれる。
小気味よくスウィングするトミフラの心地よいピアノ。
脇を固めるリトルの分厚いベース。
そして縦横無尽、思いのまま奔放にブラシを振るうエルビンのドラム。
これはもう実にスリリングなライブ感覚に浸るような気持ちになる。
エルビンがブラシワークで叩き出すビビッドな躍動感は、
底知れぬパワーを秘め、時にマグマのように噴き上がり突き上げる。
ブラシが生き物のようにドラム上を跳ね踊り、
そして叩かれ弾かれた音もまた、
生き物のように地を這い空中で舞う。
かと思えば、エンディングにシンバルが震える繊細さはどうだろう、
エルビンの息遣いが音になって聞こえてくるようだ。
ドラムから命ある音を引き出せたのはエルビンをおいていない。
ジャズが第一級の芸術であることは、このアルバムを聴けば肯けると思う。

 

臨時休業のお知らせ

誠に申し訳ございませんが、
10月29日 日曜日
臨時休業いたします。


総選挙を前にして

22日は 総選挙。
日本の行く末が決まります。
安倍は頭が悪い個人的な劣等感の屈辱を晴らし、
自己の優位を確立せんがために、
抑圧的な政策を実行しようとしている。
今まさに、国民はその犠牲になりつつある。
恐らく安倍が先導し扇動する空っぽの泥船に、
大多数の空っぽの人が乗り込み、
日本は沈んでゆくのでしょう。
あまり気持ちのいい風景ではありません。
年老いてそんな日本に立ち会うとは思っても見ませんでした。
バカな選択を見届けるのは悲しく腹立たしいことです。
対抗軸がフガフガニヤニヤした前原のような者しかいないのでは、
どうしようもありません。
唯一良かったのは枝野幸男がリベラルの核心になる可能性をみせたこと。
次の選挙までに大きく成長して欲しいものです。
 

秋はズート・シムス

急な冷え込みに暖かいものが欲しくなりますね。
煮込んだシチューやスープの深い味わいは身も心も温まります。
そんな味わいの音色一筋でプレイし続けたズート。
ズートの代名詞といえばよく歌いスウィングするウォームトーン。
50年代からのモダンジャズコンボのプレイは前衛とは無縁で、
85年59歳で亡くなるまで30年以上、
一貫してよく歌いスウィングするウォームトーンを熟成。
しかも粋でモダンなプレイだからこそ誰からも愛された。
個人的にはミディアムテンポからスローなプレイが好きです。
大酒飲みと言われていますが・・・
ズートもアート・ペッパーもパーカーも音楽がよければよし。

曽野綾子著「夫の後始末」

新聞広告を見てとっさに思った。
ちょっとちょっとその題名はないだろう。
どうも後味の悪い言い方じゃありませんか。
まさかイヤミではないでしょうが。
さらにですね、◆「奉仕」とは排泄物の世話をすること、
と言う一章があるようですが・・
この奉仕という言葉も気になりますなあ。
ま、いずれにせよこんな勇ましい言葉を吐くような人に、
後始末されるのは御免被りたい。
というのが僕の希望です。

ついでに言っちゃいますが、希望ってハカナイ淡い憧れの期待感。
それを個人が持つのは自由。
でも、希望を公党が媚薬のように振りまくのは子供ダマシならぬ大人欺し。
だから、そんな名前を政党につけるセンスって分かりません。

原発補助金拡大

原発30キロ圏内まで補助金拡大。
2017年度から支払われる仕組みに変更。
しかし、経済産業省 は変更したことを報道発表していない。
同省ホームページでのみ閲覧はできるが、
出来るだけ国民の耳目に触れさせまいとする 国の姿勢あらわ。
そっと後ろ手に配られる明日なきつかみ金。
これが国策事業のありかたなのか。
安倍の手で日本人の心が汚されている。 

紅旗征戎吾が事に非ず

これは藤原 定家の日記「明月記」にある文章。
時は平安末期、源平が覇を競い戦乱の直中。
京は群盗放火が横行し、 
大地震にオーロラと天変地異が 多発する。
天地人誠に騒がしく世はしっちゃかめっちゃか。
しかし、厚い土塀が廻る邸宅の内で定家は、
「そんなこと、俺には何の関心も ない」と、
まるでヒトゴトのように呟いて和歌を詠んでいる。 
 甲冑を纏い馬上勇ましく「我こそは・・」と、
戦場を駆けめぐる由緒 正しき源平の武士たちが、
刀を振るい敵将の首を切り落とし天下を競っているというに。

以来800余年の時を経、現代の戦士は手八丁口八丁、
宣伝カーに乗り込みマイク片手に大手を振って、
「我こそは誰それの二世三世なるぞ」と、
饒舌に誇大広告を並べ立てるのは、 
 すぐ剥がれる膏薬の如き公約。
お次は敵の欠点失点を声高にあげつらい、
首を取ったかのように得意然とする。
誠にお粗末な芝居で見ちゃいられない、聞いちゃいられない。
かといって、この国民置き去りの空騒ぎのような総選挙は吾が事に非ず、
ナドトイッテモイラレナイ。
 
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