Nさんが僕のリクエストしたレコードを持って来てくれた。というのも、Nさんはジャズ・レコードのコレクターで、僕が持っていないレコードを持っていて、例えば「カーメンのシュガーヒル、持っています?」と聞くと、「えーと、持っているよ、聴きたいの?じゃ持っていくよ」となったり、お訪ねして聴かせてもらいます。この日は、さらにTOSHIBAが最後に出したブルー・ノートのLPを掛けましたが、聴き始めると「バドさんのシステムでこんな音では・・」とおっしゃる。そうおっしゃいまけど、同盤CDからはさらに音楽の感動が伝わってこないような音になっています。なぜ音楽をライブやレコードで聴くのか、それは感動する音楽をできるだけいい音響で聴きたいからに外なりません。レコードで感動する音楽を聴きたい。それにはどうしたらいいか。確かで明らかなのは、第一にオリジナル・レコードの音、というのがNさんとの共通した認識でした。(デジタルではなくアナログでマスター・テープに録音して作ったレコードに限った話です。)