クリス・バワーズのCD「ブルー・イン・グリーン」は買ってから毎日、開店の準備をしながら聴いています。一曲目が「キープ・イット・ムービング」、軽く絶妙なタッチで、ホワッと空間に漂うマシュマロのように柔らかい出だしの音色は、意表を突く個性的な鳴り方で、聴くたびに新鮮な驚きを憶える大変印象的な演奏です。この曲はウイントン・ケリーの「ケリー・ブルー」に入っていて聴き慣れていました。しかしボビー・ジャスパーのフルートをピアノに置き換えたような、バワーズの表現力豊かなプレイはまた違った魅力をこの曲にもたらしているようです

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