『天は二物を与えず』という。それは恰も日本列島が四季折々の美しい山河と海岸美を持ち、海の幸・川の幸・山の幸に恵まれた天然の美と豊かさを得ているにもかかわらず、地球上で最も危険な最多発地震地帯にあることをいっているようだ。
その昔日本列島に人が住み始め集落を造り、都市となり人口が集中するようになってから今日に至るまで、列島に住む人々はどれほど多くの大地震に遭遇してきことか。その度にどのくらい多くの生命と財産が奪われてきたことか。にもかかわらず日本人は、被害の苦しみと悲しみを幾たびも乗り越え、ふるさとを再建し、ふたたび元の海と山河に近住し続けてきたことか。それは日本列島が命を育む豊かな山河と海に囲まれ、自然の恵み豊かで、かつ美しい景観を持った住みやすい国土だったからこそではないでしょうか。ところが敗戦後は特に、悪しき土建政治の利権がらみ、税金の上前をはねる金だけが目的のムダな工事をして、国土を必要以上に重機で引っかき回しコンクリで固め、天然の美しい景観を随分といじめ醜くしてきたではありませんか。その目先利益の延長上に、現在日本の海岸線には55基の原発があります。福島原発事故はいつ果てるとも判らない高濃度放射能をまきちらし、命の元である海と列島の大地を汚染しそこに住む人々の故郷を奪い生活をメチャメチャにしてしまいました。許されないことです。さらに日本海側にある約20基中いずれかの原発で福島同様の事故が発生したら、その被害影響はとても日本だけに止まらないと思います。中国・ロシア・韓国・北朝鮮の200カイリ内とその領土を放射能汚染したら・・・・その補償は一体どうするのでしょう。しかし何より今回の原発事故で思うのは、原発の危険を最小限にして見えないように隠し忘れさせ、安全を最大限にして宣伝広告した人間の傲慢さと浅はかさだったように思います。事故を起こしてもなお住民と国民に正確な危険情報を出そうとしない当事者たちの倫理道徳観(人間性)の欠如がはしなくも顕れたことだと思います。遅きに失した今やっと日本人の常識になった『原発は恐ろしく危険だ』を孫子に残す戒めにしたいと思います。

今年の春は四月に入っても風が冷たく、陽射しの割に気温が低く寒い日が多い。服装もまだ冬のままでなかなか軽くならない。そんな北信の春はこれから五月の連休に掛け、梅・あんず・桜・桃・リンゴの花が次々に咲き乱れ、短い春は一気に初夏の暑さに消えていきます。

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     満開のリュウキンカと蕾をつけたヤマシャクヤク

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下記アドレスの記事を参考にして下さい。
http://cosmo-world.seesaa.net/article/190199788.html

http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html

原発導入のシナリオ ~冷戦下の対日原子力戦略~
(NHK   現代史スクープドキュメント 1994年放送)
http://video.google.com/videoplay?docid=-584388328765617134&hl=ja#