出発地の柳原から終点の池袋まで、東京へ高速バスで行くのは初めて。
7時発11時10分着、所要4時間10分は1時間40分のJR新幹線より2時間半余計に掛かる。
その分料金は往復7200円とJRの約半分で済む。

今回は急ぐ旅ではないので、車中CDでも聴きながら行こうと数枚、ジャズではなくクラシックを用意して。パガニーニのカルテットはウルサイなあとか、コレッリのバオイリン・ソナタは何気なくジャマでなくいい、ヘンデルのそれも素敵で楽しい。そしてグールドのベートーベン、ピアノ・ソナタ№1は甘く清々しく気持ちがいい、などとウトウト気持ちよくCDを聴き、妙義山山容の面白さもバスだからこそ楽しめ、退屈することなく池袋に無事到着。

新年会の場所は吉祥寺、その前に念願の『ジニアス』に行って参りました。
場所は丸ノ内線中野新橋の神田川沿いにあるビルの1階。
初めてでしたが駅から3分と近くすぐ分かりました。
いやあもうそこでビックリ!
息子さんの奥さんが信州中野市出身で、
「小布施に行った時にバドにも寄りたいと思っていたのよ・・・
でもあの時、どうしてか行きそびれてしまってね」とママさんのお話しに、
これも何かの縁というのか、まあ世間の狭い!ことをジッカン。
ぼくは今回お訪ね出来ほんとうによかった。
お別れに「居心地のいい空間でゆっくりできました」というと、
「そうでしょ、そうでしょ、ウチの音はうるさくないんです」
そう言って相好を崩したマスターの笑顔が店のシンボルになっていました。
その通り、CDもLPも柔らかくゆったりと優しく響いていました。
『ジニアス』は渋谷道玄坂時代からほぼ半世紀。
鈴木マスターのご健康とお店の発展を祈り握手して店を出ました。

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お店の前↑    鈴木オーナーと息子さん↓

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そう、きょうは新年会と称して・・・
N君が秋に長野に来てくれた時に留守をしていた穴埋め?に、
そんなら是非ともオーディオの先生とお弟子?さんも一緒にワイワイ、
みんなジャズとオーディオが大好き。
というわけで吉祥寺のジャズ・スポット『サムタイム』という運びで集合。
当夜のライブは、サックス・竹内直、ピアノ・片倉真由子、ベース・井上陽介、
ドラムス・江藤良人。テーブルの評判は「あのピアノいいねえ」
店を出ると大粒の牡丹雪が家路につく人の肩を濡らしていた。

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