休日はクラシックを聴くことが多いこの頃。
最近の趣味はシュナーベル、フィッシャーといった
一昔いや二昔前のSPレコードに録音した時代のピアニスト。
本来はSPを聴きたいとこなんですが、その音は格別ですからね。
しかし、そこには踏み入れないようにしています。
ということで聴くのは復刻のLPでフランスのパテ盤が多い。
復刻CDの音は聴くけど好きになれない。

さて、あれこれと聴いている中で最近最も印象に残ったのは、
ブルーノ・ワルターのピアノと指揮による2曲の演奏。
【Bruno Walter, 1876年9月15日-1962年2月17日、ドイツ出身】

1.1937年録音(61歳)モーツァルト ピアノ協奏曲20番
  BBCシンフォニー オーケストラ
2.1936年録音 モーツァルト 交響曲38番“プラハ”
  ウイーン フィルハーモニー

ピアノ協奏曲からはピアノの妙なる調べが響いてきて、
これが音楽というものなんだ!
思わずそう肯ずいてしまいました。
優美さと躍動感に溢れています。

交響曲38番“プラハ”は同じワルター指揮59年コロンビアSOの
演奏に魅力を感じていなかったので、音楽の響きと雰囲気を
感じさせてくれるウイーンフィルとの演奏は、実に新鮮でこの曲の
素晴らしさを初めて知ることが出来た。

またこの様な往年の雰囲気をよく伝えてくれるスピーカー、
RCAフラワーボックス(1928年製)、ジェンセンDA7(1930年代)
の存在価値も忘れてはならないと思いました。

“故きを温ねて新しきを知る”ですね。

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