マイルス・デイヴィス『MILES DAVIS vol.1』Blue Note BLP1502

B面最後5曲目「it never entered my mind」が始まると今までの雰囲気がガラッと変わり、
その旋律が胸の内に揺揺と迫っくるのです。
1954.4.20録音
マイルス・デイヴィス(tp)
ホレス・シルヴァー(p)
パーシー・ヒース(b)
アート・ブレーキー(ds)

これはマイルスの個性、叙情性が遺憾なく発揮されたラブバラードの名曲名演。
出だしの一音でマイルスは聴くもの心を奪うように引き込みます。
「nature boy」もそうですし、「you’re my everything」もしかりだなあ。
それらは「なんも言えねえ」くらい“アマズッパイ”のです。
プレイは照れずニヤケズ易くならず、いい塩梅の“三杯ズ”

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マイルスは『Workin'』プレステッジPR7166でもこの曲を再演しています。
1956.10.26録音
マイルス・デイヴィス(tp)
レッド・ガーランド(p)
ポール・チェンバース(b)
フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)

2年半後、リズム・セクションは変わっても、
マイルスはこの曲の真髄である叙情性を見事に奏でています。
時代が経て社会がどうあっても、人が人を思う心に変わりがないように。