‐たあくら一茶‐と聞いてピンとくる人は、
知る人ぞ知るバクロウさんのイッサだ。
ナニ‐知っていたってジマンにはなりませんが。
たあくらとは、雑誌「たあくらたあ」でおなじみのバカモンの意。
一茶とはハイジン小林一茶その人である。
30年以上、手摺りの「版画一茶カレンダー」を彫り続けてきた森貘朗さんが、
「たあくら一茶」を「たあくらたあ」から番外発行して発売中!
踏まれても引っこ抜かれても次から次に生えてくる雑草のように、
バクロウさんのムネに落ちてくる一茶の雑想を書き留めた23文は
さながらジャズの即興のよう。読んでは消えヨンデハキエていく。

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小林一茶
小林 一茶(こばやし いっさ、宝暦13年5月5日(1763年6月15日)- 文政10年11月19日(1828年1月5日))は、江戸時代を代表する俳諧師の一人。本名を小林弥太郎。別号は、圯橋・菊明・亜堂・雲外・一茶坊・二六庵・俳諧寺など。

一茶は芭蕉と並び、江戸のというより日本を代表する俳人。
封建社会の身分制度である士農工商の農民出身。
その魅力は人間小林一茶に尽きる。
時代や身分を越え国をも超え、一人の人間としての生きざまが
俳句に投影されていることだと思う。