今日は音モダチのMさんをお訪ねしました。
彼は音マニア、徹底した音マニアです。
僕のような音楽もオーディオも何もかも中途半端、
イイカゲンとは大違いです。
納得できるまで追究していく情熱家です。
お伺いする度に感心を超え圧倒される思いを禁じ得ません。
思うに、音マニアは音のプレゼンスを容赦ない鋭い耳で、
在るべき音か否かを判じ、あるべき音を求めてやまない人だと。
そこに使うエネルギーは一体どれほどか、Mさんに圧倒される所以です。
僕はある時点からオーディオに良い音をあまり求めなくなりました。
それというのも音楽を聴くときは、演奏者が曲にどれほどのものを感じて、
曲想にあった音で演奏しているかを想像しながら聴くようになったからです。

さて、圧倒的なプレゼンスとリアリティを追求していた
Mさんの気持ちに、今回少し変化がありました。
その方向とは、「浸透力」のある音だということです。
もっと自分の心に深く浸透する音だというのです。
この発想をもたらす契機になったトランスとスピーカーの
コンビが奏鳴する音を、今日は聴かせてもらいました。
そのコンビとはブラック&ブラック。
ブラックとはタンノイのブラックというスピーカー。
もう一つはウエスタンの208という黒塗りトランス。
オルトフォンのステップアップに使用しています。
タンノイのブラックはウエスタンの208を得て、
正に浸透力のある表現をするスピーカーとなり、
その真価を十分に発揮してうれしそうに鳴っていました。
50年代のモノラルレコードの持っている奥深い音と、
演奏者の素晴らしい音楽性が見事なまでに感じられました。

ウエスタン208 帯域の狭さなど問題としない芯のある深く澄んだ音
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タンノイ ブラック
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ステレオは機材の違う装置ですが、
英DECCA SXLの醸す音のたたずまいが美しく響いていました。
次回も楽しみです。