これは藤原 定家の日記「明月記」にある文章。
時は平安末期、源平が覇を競い戦乱の直中。
京は群盗放火が横行し、 
大地震にオーロラと天変地異が 多発する。
天地人誠に騒がしく世はしっちゃかめっちゃか。
しかし、厚い土塀が廻る邸宅の内で定家は、
「そんなこと、俺には何の関心も ない」と、
まるでヒトゴトのように呟いて和歌を詠んでいる。 
 甲冑を纏い馬上勇ましく「我こそは・・」と、
戦場を駆けめぐる由緒 正しき源平の武士たちが、
刀を振るい敵将の首を切り落とし天下を競っているというに。

以来800余年の時を経、現代の戦士は手八丁口八丁、
宣伝カーに乗り込みマイク片手に大手を振って、
「我こそは誰それの二世三世なるぞ」と、
饒舌に誇大広告を並べ立てるのは、 
 すぐ剥がれる膏薬の如き公約。
お次は敵の欠点失点を声高にあげつらい、
首を取ったかのように得意然とする。
誠にお粗末な芝居で見ちゃいられない、聞いちゃいられない。
かといって、この国民置き去りの空騒ぎのような総選挙は吾が事に非ず、
ナドトイッテモイラレナイ。