好きな音楽を最高の音で聴きたい。
現在持っているレコードやCDを
もっといい音で楽しみたい。
そう思ってまず考えるのは、
オーディオ装置機器のグレードアップだと思う。
さて、そこで問題になるのが予算ですね。
その前にどうグレードアップするのか、
どういう音にしたいのかイメージを持つことが大事。
イメージが決まったら、経験豊かで欲のない人に相談すること。
その上で予算は決まってくるはずです。
大事なのは欲張らないこと。 
アップして、良くなったなあと思ったらよし。
気持ちよく楽しめてこそ音楽。
いつまでも音に引っかかっていてはいけませんよ。
これが今聞ける最高の音なんです。
ここからは余談ですが、
掛けているレコードの音が今ひとつと思ったら、
もしそのレコードが復刻盤だったら、
一度オリジナル盤を聴いてみてはどうでしょう。
ひょっとすると、最高の音は最高の音質のレコードから
始まると、気がつくかもしれませんよ。

音は電気信号が波動になりスピーカーから聞こえてきますが、
その源流にあるのはレコードです。
レコード盤をダムに喩えれば、ダムに貯まった水は音楽。
ダムの水質はレコード盤の音質、その品質の良否は、
スピーカーから出てくる音の良否に影響します。
音楽と音にとってレコード盤という元がいかに大切か、
それはときに機器以上です。

まあこんなことを言っても、こと音楽に関する「最高の音」というのは、
結局のところ、聴いたとたんに内なる感情が感動としてあふれ出るような
音のことではないでしょうか。
それをオーディオに於いて再現するのは、第一に音楽家の演奏する音、
その録音とオーディオ装置から出る音のすべてが、感動を誘う音として
表現されたとき、「最高の音」といえるのだと思います。
ということは、かなり相当というか、とんでもなく大変だと思います。