人生は出会いと言いますが、晩年に近づき、
モーツァルトに出会えたというのは僥倖というほかありません。
一言で言えば、それは心浄い青春です。
モーツァルトの音楽を聴けば感じると思いますが、
その底に流れているのは、過去から語りかけてくる軽やかな透明感です。
自然に身を任して解放され、ストレスのない世界にいるようです。
そういう世界を音で紡ぎ表現したモーツァルトの音楽は、
感情によって振り回されない美の世界へ誘ってくれます。
そんなモーツァルトを感じる演奏との出会いは楽しいもとなっています。

今日聴いたのは、モーツァルト29歳(1785年)の作品
K.466ピアノ協奏曲20番ニ短調
ピアノ スヴァトスラフ・リヒテル
オーケストラ 
ワルシャワ国立フィルハーモニー
指揮 スタニスラフ ヴィスロツキ
大変落ち着いたピアノの響きが印象的です。

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