僕のジャズを聴く楽しみは、
ずばりブルースを聴くことです。
その調べは苦しい人生の「ニガ味」。
ブルースが聞こえてこないジャズは、
塩がきいていない漬け物のように味気ない。
そしてスウィング。
うねるようにしなやかに強弱昇降を繰り返す、
リズム感あふれるプレイ。
ブルースを感じ身体を揺らし心を弾ませる。
これがジャズを聴く楽しみ、ジャズを聴く醍醐味。
ブルースはジャズの根っこにあって、
プレイの一音一音に微妙な色彩を無意識に添えます。
マイルス・デイヴィスは「オレはいつもブルースを演っている」
というのが肯けますね。