2021/01/02 バド営業初日
今朝は薄い日差しに雲が明るく反射する空から、
雪がチラチラと舞い降りています。
7時半の気温はマイナス4度でした。

バドに来てストーブをつけ、アンプに電気を入れ、
2時間程してから6日ぶりに、
今年最初のレコードに針を落としました。
掛けたのは、ジョン・コルトレーンの「ブルー・トレイン」

コルトレーンほど禁欲的に激しくも厳しく、
内なる魂を表現しようとした演奏家はいない。
後年、その演奏は荒行苦行のようだった。
それは、どこかゴッホにも似た共通点があるようだ。
というのも、この一枚のレコードは、
聴くもの観るものが内からわき上がる感動を憶えるという点で、
ゴッホの絵に匹敵する芸術作品として価値を有していると思う。

かと言って、ありがたく傾聴するのではなく、
自信に溢れ躍動するこれぞジャズの演奏は本当に格好良く、
その「素晴らしさ」を愉しんで豊かな気持ちになる、
それで十分なんの不足もない。

アメリカに奴隷として連行されたアフリカの黒人。
その末裔がアメリカ史上最高の文化「ジャズ」を創造した。
その魂は「ブルー」、そのアイデンティティーは「ジャズ」
という芸術に気高く昇華した。
何と誇り高いことか。
IMG_3038
IMG_3039