セシル・テイラーのレコードはほとんど聴かない。
しかし、気になる。

2002年、
東京オペラシティで、
セシル・テイラーのパフォーマンスを初めて観た。
山下洋輔とのデュオ公演だった。
その時、彼は舞台左手から身をかがめ膝をあげ、
身を揺らし奇妙な格好で踊りながらピアノに向かった。
それは、戦いを始める前の儀式といった風情のようで、
見慣れないパフォーマンスに面食らいながら、少しおかしさを感じた。
その後のこと、演奏についてはほとんど憶えていない。
ただ、山下洋輔は頑張って舶来を格好良く着こなしている様子。
対して、セシル・テイラーは得体の知れない存在だった。

はたしてそのスタイル、フリージャズは音楽か。
演奏を聴き終わって、今日は良い音楽を愉しんだという気持ちはなかった。
難しくても何かしら胸に残る感動が欲しい。
だからもう一度聴きたいとも思わなかった。
こんな風に書くと、所詮わかんないやつにはわからない。
と、言われそうだが仕方ない。

アルバムの中には自由を求め何かに向かって撃ちてしやまん、
といった壮絶連射に打たれるものもあります。
ですが好きなレコードはこれ、
MARY LOU WILLIAMS &CECIL TAYLOR「EMBRACED」は聴き所多く楽しい。
1977年4月17日ニューヨークでのライブ。
中でも、詩を音にしたような音の詩、自作曲「Ayizan」のリリカルな響きは美しい。
終わると万雷の拍手と感動のブラボーが沸き起こります。
アルバムを通して、MARY LOU WILLIAMSの大地に根を張った、
ヘビー級のピアノが聴けます。
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