誰がなんと言おうとも、音楽は屈託なく聴きたい。
どんな音楽も、どんなオーディオも、どんなレコードも、どんな部屋で、
どんな気分で聴くか、そのトータルがオーディオだと思って音楽を聴く。
そして、聴くときはその全分野において、内部と外部の批評と蘊蓄に照らさないということ。
音楽は音として出てきたものが全てで、それこそが自分の音として受けいれる。
その上で、良いも悪いも好きも嫌いも自分で判断する。
これで十分と思えば小さな瑕疵は気にせず賞味し尽くして、
これはだめだと思えば聴かなければいいだけのこと。
そこに山があるから登るように、そこに音楽があるから聴く。
己が二つの脚で、二つの耳で楽しむ。