小布施のジャズ喫茶 BUD

♪日々好音の米蔵空間で薫り高い神戸萩原の炭火焙煎コーヒーを♪

オーディオ

音を聴く~シンプル イズ ベスト~

カルーソーが大きな朝顔型の集音器の前に向かって
マイクなどなく突っ立って歌っている。
そんないとも殺風景な録音風景の写真を見たことがあります。
このように電気を使わない録音をアコースティック録音とか、
ラッパ録音と呼んでいます。
1900年頃から1924年ごろまでですから100年前の録音です。
録音された当時のSPを機械式の蓄音機で聴くと、
歌声の生々しさに思わず鳥肌が立つ感動を覚えます。
乾ききった喉に沁みる山の清水のようなものです。
しかし今、このような新鮮極上の生々しい歌声が録音された
当時のSPが保存良く残されているのは稀です。
そのため、これらをLPやCDにできるだけ忠実に復刻する
努力が続けられています。
そこでです、復刻されたSP原音は、
できるだけ忠実に再生したいと思いませんか。 
さて、そのための道具ですが・・・
先ず第一に機械式蓄音機。
LPやCDになってもSPの音は蓄音機に回帰しましょう。
これをプレーヤーとしてではなく、ホーンスピーカーとして使います。
LPやCDの音をどうやってそこから出すかですが、
蓄音機に付いているサウンドボックスに換え、
ソガフォンという小型スピーカーを取り付けます。
あとはプレーヤーとアンプですが、種々試行して音の違いを
自分の好みに合わせ完成です。

ちなみに現在は以下の組み合わせを楽しんでいます。
CDプレーヤー:SONY D-2
アンプ:VintageJoin
蓄音機:DECCA 型番不明

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音を聴く~音の芯~

古いものには味がある。
古いものは風格がある。
人も今の人より昔の人の方が中身が濃い。
今の人より昔の人が出す音は一途で集中度が高い。
今に伝わり残る名人の録音は心打たれる演奏が多い。
帯域の狭い音だが心に強く訴える力がある。
音は人なり人は音なりの音は、
しっかりとした芯のある音で聴きたい。
音の栄養分を水で割らない音。
強く引き締まった響き。
1900年代から50年代に録音された音はそう要求する。
そうした音だと演奏家が目の前に現れるからだ。
それにどう再生したらいいか。
SPは盤を蓄音機で聴くのが本来の音だが、
CDに復刻された音をどのように再生したら生々しくなるか。
答えはいくつもあると思うのだが、
試した中で一番良かったのは、
蓄音機専用スピーカーのソガフォンをHMV101に取り付けた音です。
それは音の核心と呼ぶにふさわしい再生音です。 
あら不思議、アラジンのランプから魔神が立ち現れるごとく、
HMVから演奏家の姿が見えてくるではありませんか。

 ソガフォンはドライバー、HMVはホーンスピーカー。
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 レコードまたはCDプレーヤーからアンプに、そしてソガフォンに接続。
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音を聴く~音モダチ~

今日は音モダチのMさんをお訪ねしました。
彼は音マニア、徹底した音マニアです。
僕のような音楽もオーディオも何もかも中途半端、
イイカゲンとは大違いです。
納得できるまで追究していく情熱家です。
お伺いする度に感心を超え圧倒される思いを禁じ得ません。
思うに、音マニアは音のプレゼンスを容赦ない鋭い耳で、
在るべき音か否かを判じ、あるべき音を求めてやまない人だと。
そこに使うエネルギーは一体どれほどか、Mさんに圧倒される所以です。
僕はある時点からオーディオに良い音をあまり求めなくなりました。
それというのも音楽を聴くときは、演奏者が曲にどれほどのものを感じて、
曲想にあった音で演奏しているかを想像しながら聴くようになったからです。

さて、圧倒的なプレゼンスとリアリティを追求していた
Mさんの気持ちに、今回少し変化がありました。
その方向とは、「浸透力」のある音だということです。
もっと自分の心に深く浸透する音だというのです。
この発想をもたらす契機になったトランスとスピーカーの
コンビが奏鳴する音を、今日は聴かせてもらいました。
そのコンビとはブラック&ブラック。
ブラックとはタンノイのブラックというスピーカー。
もう一つはウエスタンの208という黒塗りトランス。
オルトフォンのステップアップに使用しています。
タンノイのブラックはウエスタンの208を得て、
正に浸透力のある表現をするスピーカーとなり、
その真価を十分に発揮してうれしそうに鳴っていました。
50年代のモノラルレコードの持っている奥深い音と、
演奏者の素晴らしい音楽性が見事なまでに感じられました。

ウエスタン208 帯域の狭さなど問題としない芯のある深く澄んだ音
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タンノイ ブラック
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ステレオは機材の違う装置ですが、
英DECCA SXLの醸す音のたたずまいが美しく響いていました。
次回も楽しみです。


 

音を聴く~音遍路~

音の鳴らし方は人によってみな違うようです。
持っている機材、聴きたい音楽、聴いている部屋はそれぞれ。
でもみな同じようにとっかえひっかえ首をひねりながら 試行錯誤している。
部屋は替えられずともスピーカーの位置や吸音材なども工夫する。
高品質の部品機材、レコード、CDなど変えれば当然音は変化する。
変化の意味を予測、期待して結果を聴くのは楽しいものだ。
そうやってみな自分の音を求めている。
オーディオはまさに求音道。
みなこの道に熱を上げお金を投じて悔いない。
ある意味この道は自分探しなの遍路なのかもしれません。

音のいいポータブルPCPD 機種編『ソニー・D-2』

再生音を評価する客観的基準を持たないので、
あくまでも印象を、それもその時に得た主観に過ぎません。
しかし、ただ印象といっても統一感をもって記していきたいので、
音の『濃厚さ』の度合い感を主に記してみたいと思います。
また、それを生み出す音場の『透明感』も。

音の『濃厚さ』の度合い感をどう考えるかというと、
CDに記録されている音を山に見立て、再生音像の頂上を10合目とし、
山裾を1合目と仮定し、音山全体が深くしっかり鳴り響いているほど音像が大きく、
情報量が豊富で、音は濃厚になると想定しました。

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 Sony Discman D-2

製造 1989年 
重量 428g 

入っている音の全てが引き出されているような解像度の高い再生音が印象的です。
澄んだ音場からは音の輪郭が崩れず立体感のある音像が聴かれます。
力強さと繊細感を同時に合わせ持ち、マスタリングの善し悪しをそのままに、
色づけやクセのないナチュラルでソリッドな音作りは、音楽のジャンルを選びません。
見た目のデザインからも想像できる土台のしっかりした濃厚度の高い音です。
また、D-2がすごいと思うのは常用のスチューダーA727と比べて遜色ないことです。

なにはともあれ、出てきた音が生き生きとした音楽に聞こえなければ意味はありません。
オーディオ機材の良し悪しはただその一点にあると思います。
 

音のいいポータブルCDプレイヤー 続

具体的にPCPDの機種名を揚げる前に、
使用している線材、アンプなどを記しておきます。
アンプはLepy、SMSLのデジタルアンプ。
シールド線はウェスタンのコンソール配線材(ポイント!)。
スピーカーコードは電話用単線(100円/m以下)
ライントランスはケースバイ・ケースで
ウェスタン101、197Aを使用。
スピーカーはRCA、JANSENのフィールドタイプなどです。
ポイントになっているシールド線の効果は、
音にバリがあるというのもおかしな言い方なんですけど、
ウェスタンのコードを使うと音のバリというか、
(分かりやすくオーバーにいうと)
ささくれ立った感じが少なくなるように聞こえます。
(たぶん気のせいでしょうが)
PCPDの音質はイヤフォンが最も判断しやすいように感じますが、
据え置き型に替えてメインに使ったときの音を比較する目的なので、
以上の周辺機材で判断します。
では、次回からいよいよ機種をあげて試聴の感想を記します。
完動品とはいえ全て中古品なので、また部品交換もしていませんから、
(交換したくも技術がなくできません)
当初の音質とは違っているかもしれませんが。

レファレンスCDはソニー・ロリンズの『サキソフォンコロサス』
ジョン・コルトレーンの『ブルー・トレーン』
RVGリマスター盤。

 

音のいいポータブルCDプレイヤー(PCDP)

音のいいポータブルCDプレイヤー(PCDP)にハマッた!
コトは蓄音機(HMV)にソガフォンを付け、
https://www.youtube.com/watch?v=wIbfSc4ey8U
デジタルアンプでPCDPを使って主に(SPの復刻)CDを
聴いたことに始まる。
コンセントからの電気を必要としない蓄音機と
乾電池で駆動するPCDPはどこでも簡単に鳴らせる!
この利便性もさることながら、SPの音をCDでソガフォンを通して、
1時間近くも面倒なく(SP盤は3分でしかも針交換)、
蓄音機の音で楽しめるのは大きな喜びだった。
そこで、使用するPCDPの音質が問題になった。
先ず聞かされたのは2000年を境にして、
その頃より前のもののほうが音がいいということ。
さらに四角張った形状のものは、さらにいいということ
も教えてもらった。
ならば、それを求めずにおられましょうや!
しかし、今もちゃんとなるものはあるのか?
なにしろ15年以上も前の製品なのだから。
それでも頑張って?幾つか見つけ買うことができた。
果たしてその音やいかに・・・それは続編で。

機種選定するに当たっては『
スタフ屋 ポータブルCDプレーヤー関係
http://www.sutafuya.net/pcdptop.html
が大変参考になりました。
この場を借りて運営者の右京崇さんに御礼申し上げます。
 

CD用ライントランスにWE197Aを

偶々、CD用ライントランスにWE197を使ってみたところ、
偶然にも、疲れない!という好結果を得た。
疲れないということは、楽にリラックスして聴ける。
これは音楽を聴く第一条件。
CD音はどうしても硬いから、耳から入って
その奥が叩かれたように時間と共に疲れる。
それが緩和されればその分リラックスできる。
疲れが少ないということは必要条件であって、
決して十分条件とはいえない。
さらに、艶とか透明感などを求めて、
音をおいしくし満足を高めようとすることは
自然の勢いというものだ。
しかし、ぼくはその先にいかない。
これがCDの限界であり運命だと、
それ以上の望みは徒労だと、
独断偏見して顧みない。
などとエラソウな分かったことは、
理論も経験も技術もないからいえるのだ。
全ては変えないでが前提で、
偶々の結果にそれなりの効果を
確認したに過ぎない。
しかし、これによってCDがより親近感あるものになった。
と、いうのは間違いない実感だ。
別格のトランスという印象がする。

やはりレコードの音はいい

やはりレコードの音はいい。
どこが何がいいのかと思うだが、
いいものはいいとしかいいようがない。
それは、おいしいものはおいしい。
うつくしいものはうつくしいと同じで、
よさを言葉で表現するのはとても難しい。
レコードの良さは今まで何度も経験してきたことだけど、
そのたびに感心し感動し、よさを(再、再々・・)確認してしまう。

楽器音は演奏者の心そのものだと思う。
その心の豊かさを感じるのは、
CDとレコード双方を聞き比べてみると、
レコードに刻まれた物理的振動音がもたらす音の
厚みと陰影、そして深さにより一層の豊かさを憶える。

今日もまたやはりレコードはいいと思いながら、
マリア・グリンベルグのベートーベンのピアノソナタを聴いた。
すばらしいレコードです。

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音のいい喫茶店・玉村町「ムジカ」

玉村町は前橋市の南隣、町の中央を利根川が流れる。
川縁に沿った静かな住宅街の細道を入ると「ムジカ」があった。
細道の南側は畑地が3段になって土手をなし、狭まった利根川の
川べりへ落ちていく処で、みかん・レモンといった柑橘類の実がなり、
小さくとも美味しいアーモンドまでが採れるという。

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店舗は別棟で住宅の隣に建てられている。
まだ誰もいない店に入ってから、しばらくしてご主人が
作業をしていた恰好で姿を見せた。
何でも先の台風の大雨で薪ストーブの煙突から雨漏りし、
その点検をしていたとのことでした。

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先日はバドに来ていただいた御礼のあいさつなどをしてから、
ご主人はアンプに電源を入れ準備をし始めた。
スピーカーはヴァイタボックスのオリジナル。
ジャズ用は平面バッフルの755。
持参したジャズのオリジナルレコードはそのどれもが
澄んだ抜けの良いで、ヴァイタボックスから響いた。
いつまでもいろいろ聴きたい心に残る演奏の音でした。

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 電源
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 イコライザー
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 パワーアンプ
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