小布施のジャズ喫茶 BUD

♪日々好音の米蔵空間で薫り高い神戸萩原の炭火焙煎コーヒーを♪

オーディオ

音を聴く「オーディオの基本」

オーディオとは録音された音を再生すること一般をいいます。
ここではレコード盤再生についてお話します。
音楽鑑賞用の商業円盤レコード制作は約100年の歴史があります。
それに合わせ再生機である蓄音器も同時に作られました。
 音楽の録音と再生は時代の最先端技術であるとともに、
人間が持っている最高度の感性と知性の結晶といえます。
それは今も100年前も変わりありません。
100年前に録音されたSP盤の音は、
100年前の蓄音器の再生音で完結しています。
これ以上のハイファイ(高忠実度再生)はありません。
つまり「オーディオの基本」とは、
録音された時代に合致した再生機器で聴くという事にほかなりません。
古いものには古いものでということなのですが、
古い再生機器に新しい録音のレコードは窮屈(高低域不足)でも許容できます。
ですが、新しい再生機器で古いレコードを再生すると腑抜けて(中域不足)しまいます。
これをわかりやすく料理にたとえて言うと、
高音と低音はダシとスパイス、中音は素材そのものの旨みとなります。
かくして、一つのセットで100年間の録音全てをレコードであれCDであれ、
録音時の音そのままのように再生できないのが、
ハイファイオーディオの悩ましいところです。
さて、蛇足になりますが、ジャズにはJBLがいいとか、
英デッカ盤にはデッカのカートリッジが合っているとかetcは、
さらなるものを求める個々の趣味性になると思います。
とにもかくにも再生された音とどう向き合い聴くか、
それはもう全人格をかけて演奏している音楽家の演奏音の響き、
その波長 に自分の感性が合うか 否かということだと思います。



 

音を聴く「SPの衝撃」

〈Kさん宅で〉
新しいソガフォンでSPを聴く機会に同席させてもらいました。
ソガフォンを装着した蓄音機はHMV101と102。
使い分けは概ね101は機械録音用で102は電気録音向け。
プレイヤー に付いたカートリッジはクリスタル型。
これで音を拾い真空管アンプで増幅しソガフォンを鳴らす。
ソガフォンから出た音はHMVのホーンで増幅されることになるが、
電気(パワーアンプ)を通すので 、
力強く硬めで刺激的になるのはやむを得ない。
1時間余り聴いた後、LPのステレオ盤を大型スピーカーで鳴らす。
聴いた途端、音の濃さの違いに唖然とする。
SPの音が耳元からずっと奥まで詰まっていて、
LPの音は耳に届いてこない。
スピーカーがパクパクしているように見える。
かくもLPとSPではパンチ力に差がありすぎて勝負にならない。
みんなも「マイッタなあ」と呆れ顔。
今度は順序を間違えないようにしよう!と一致したのだった。

 

音を聴く「ノイマンのモノラルカートリッジ」

Mさんのところでノイマンのモノラルカートリッジを聴いてきた。
カートリッジの話から入ってしまったが、今日の主役は
WE社の4151と555を組み込んだモノラル用スピーカー。
ウーファーをJensen から取り替えどう変わったのか聞きにいったのだが・・。
オルトフォンの角付きで聴いている最中も、
Mさんはノイマンのセッティングに余念がない。
果たしては今日は聴けるのか、気を揉みながら作業を見守る内に
調整が終わり、いよいよ音が出ることに。
音が出た瞬間、音の景色がガラッと変わって聞こえてきた。
ノイマンはスピーカーの音を一変 させてしまったのだ。
 エエッ、オオッ、驚きと感動が同時に押し寄せてきた。
レコードに入っている音がどんなに素晴らしいものなのか。
なにをもってレコード芸術と称するのか。
抜けるような音場に、美が宿る細部が見事なまでに再生される。
聴くものの心と音楽を親密に 近づける魔力を秘めた響き。

確かにレコードは芸術を再現しているではないか。
 ハイファイの語はあふれているが、
なにをもってhigh fidelityと称しているのか。
その真の意味、答えを見つけたような気がした。
ノイマンがトレースした再生音は、
山高く渓深い奥行きのある山容ともいうべき
サウンドのクッキリした全体像。
もちろん、これは録音など高度なレコード制作技術があってのこと。
当然の事ながらどんな再生機器も、
レコードに入っている音質以上の音は出てこない。
ここでhigh fidelityオーディオの原点はレコードだと、
出発点に回帰したことを再確認する。

こんな音があったのだ。 
ノイマン、おそるべし。

針はLPとSPがターンオーバーで使えるようになっています。
オリジナルは専用アームのウエイト部にトランス内蔵。 
しかし、資料がなく詳細な仕様は不明とのことです。

それにしてもです。
測定具など不要と耳だけを頼りに、
部品選びは経験知で勘所を押さえ、
ここまで音 作りしてきたMさん。
今回はかってない、パーッと開けた音の風景を
手に入れたのではないでしょうか。 

音を聴く~シンプル イズ ベスト~

カルーソーが大きな朝顔型の集音器の前に向かって
マイクなどなく突っ立って歌っている。
そんないとも殺風景な録音風景の写真を見たことがあります。
このように電気を使わない録音をアコースティック録音とか、
ラッパ録音と呼んでいます。
1900年頃から1924年ごろまでですから100年前の録音です。
録音された当時のSPを機械式の蓄音機で聴くと、
歌声の生々しさに思わず鳥肌が立つ感動を覚えます。
乾ききった喉に沁みる山の清水のようなものです。
しかし今、このような新鮮極上の生々しい歌声が録音された
当時のSPが保存良く残されているのは稀です。
そのため、これらをLPやCDにできるだけ忠実に復刻する
努力が続けられています。
そこでです、復刻されたSP原音は、
できるだけ忠実に再生したいと思いませんか。 
さて、そのための道具ですが・・・
先ず第一に機械式蓄音機。
LPやCDになってもSPの音は蓄音機に回帰しましょう。
これをプレーヤーとしてではなく、ホーンスピーカーとして使います。
LPやCDの音をどうやってそこから出すかですが、
蓄音機に付いているサウンドボックスに換え、
ソガフォンという小型スピーカーを取り付けます。
あとはプレーヤーとアンプですが、種々試行して音の違いを
自分の好みに合わせ完成です。

ちなみに現在は以下の組み合わせを楽しんでいます。
CDプレーヤー:SONY D-2
アンプ:VintageJoin
蓄音機:DECCA 型番不明

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音を聴く~音の芯~

古いものには味がある。
古いものは風格がある。
人も今の人より昔の人の方が中身が濃い。
今の人より昔の人が出す音は一途で集中度が高い。
今に伝わり残る名人の録音は心打たれる演奏が多い。
帯域の狭い音だが心に強く訴える力がある。
音は人なり人は音なりの音は、
しっかりとした芯のある音で聴きたい。
音の栄養分を水で割らない音。
強く引き締まった響き。
1900年代から50年代に録音された音はそう要求する。
そうした音だと演奏家が目の前に現れるからだ。
それにどう再生したらいいか。
SPは盤を蓄音機で聴くのが本来の音だが、
CDに復刻された音をどのように再生したら生々しくなるか。
答えはいくつもあると思うのだが、
試した中で一番良かったのは、
蓄音機専用スピーカーのソガフォンをHMV101に取り付けた音です。
それは音の核心と呼ぶにふさわしい再生音です。 
あら不思議、アラジンのランプから魔神が立ち現れるごとく、
HMVから演奏家の姿が見えてくるではありませんか。

 ソガフォンはドライバー、HMVはホーンスピーカー。
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 レコードまたはCDプレーヤーからアンプに、そしてソガフォンに接続。
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音を聴く~音モダチ~

今日は音モダチのMさんをお訪ねしました。
彼は音マニア、徹底した音マニアです。
僕のような音楽もオーディオも何もかも中途半端、
イイカゲンとは大違いです。
納得できるまで追究していく情熱家です。
お伺いする度に感心を超え圧倒される思いを禁じ得ません。
思うに、音マニアは音のプレゼンスを容赦ない鋭い耳で、
在るべき音か否かを判じ、あるべき音を求めてやまない人だと。
そこに使うエネルギーは一体どれほどか、Mさんに圧倒される所以です。
僕はある時点からオーディオに良い音をあまり求めなくなりました。
それというのも音楽を聴くときは、演奏者が曲にどれほどのものを感じて、
曲想にあった音で演奏しているかを想像しながら聴くようになったからです。

さて、圧倒的なプレゼンスとリアリティを追求していた
Mさんの気持ちに、今回少し変化がありました。
その方向とは、「浸透力」のある音だということです。
もっと自分の心に深く浸透する音だというのです。
この発想をもたらす契機になったトランスとスピーカーの
コンビが奏鳴する音を、今日は聴かせてもらいました。
そのコンビとはブラック&ブラック。
ブラックとはタンノイのブラックというスピーカー。
もう一つはウエスタンの208という黒塗りトランス。
オルトフォンのステップアップに使用しています。
タンノイのブラックはウエスタンの208を得て、
正に浸透力のある表現をするスピーカーとなり、
その真価を十分に発揮してうれしそうに鳴っていました。
50年代のモノラルレコードの持っている奥深い音と、
演奏者の素晴らしい音楽性が見事なまでに感じられました。

ウエスタン208 帯域の狭さなど問題としない芯のある深く澄んだ音
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タンノイ ブラック
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ステレオは機材の違う装置ですが、
英DECCA SXLの醸す音のたたずまいが美しく響いていました。
次回も楽しみです。


 

音を聴く~音遍路~

音の鳴らし方は人によってみな違うようです。
持っている機材、聴きたい音楽、聴いている部屋はそれぞれ。
でもみな同じようにとっかえひっかえ首をひねりながら 試行錯誤している。
部屋は替えられずともスピーカーの位置や吸音材なども工夫する。
高品質の部品機材、レコード、CDなど変えれば当然音は変化する。
変化の意味を予測、期待して結果を聴くのは楽しいものだ。
そうやってみな自分の音を求めている。
オーディオはまさに求音道。
みなこの道に熱を上げお金を投じて悔いない。
ある意味この道は自分探しなの遍路なのかもしれません。

音のいいポータブルPCPD 機種編『ソニー・D-2』

再生音を評価する客観的基準を持たないので、
あくまでも印象を、それもその時に得た主観に過ぎません。
しかし、ただ印象といっても統一感をもって記していきたいので、
音の『濃厚さ』の度合い感を主に記してみたいと思います。
また、それを生み出す音場の『透明感』も。

音の『濃厚さ』の度合い感をどう考えるかというと、
CDに記録されている音を山に見立て、再生音像の頂上を10合目とし、
山裾を1合目と仮定し、音山全体が深くしっかり鳴り響いているほど音像が大きく、
情報量が豊富で、音は濃厚になると想定しました。

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 Sony Discman D-2

製造 1989年 
重量 428g 

入っている音の全てが引き出されているような解像度の高い再生音が印象的です。
澄んだ音場からは音の輪郭が崩れず立体感のある音像が聴かれます。
力強さと繊細感を同時に合わせ持ち、マスタリングの善し悪しをそのままに、
色づけやクセのないナチュラルでソリッドな音作りは、音楽のジャンルを選びません。
見た目のデザインからも想像できる土台のしっかりした濃厚度の高い音です。
また、D-2がすごいと思うのは常用のスチューダーA727と比べて遜色ないことです。

なにはともあれ、出てきた音が生き生きとした音楽に聞こえなければ意味はありません。
オーディオ機材の良し悪しはただその一点にあると思います。
 

音のいいポータブルCDプレイヤー 続

具体的にPCPDの機種名を揚げる前に、
使用している線材、アンプなどを記しておきます。
アンプはLepy、SMSLのデジタルアンプ。
シールド線はウェスタンのコンソール配線材(ポイント!)。
スピーカーコードは電話用単線(100円/m以下)
ライントランスはケースバイ・ケースで
ウェスタン101、197Aを使用。
スピーカーはRCA、JANSENのフィールドタイプなどです。
ポイントになっているシールド線の効果は、
音にバリがあるというのもおかしな言い方なんですけど、
ウェスタンのコードを使うと音のバリというか、
(分かりやすくオーバーにいうと)
ささくれ立った感じが少なくなるように聞こえます。
(たぶん気のせいでしょうが)
PCPDの音質はイヤフォンが最も判断しやすいように感じますが、
据え置き型に替えてメインに使ったときの音を比較する目的なので、
以上の周辺機材で判断します。
では、次回からいよいよ機種をあげて試聴の感想を記します。
完動品とはいえ全て中古品なので、また部品交換もしていませんから、
(交換したくも技術がなくできません)
当初の音質とは違っているかもしれませんが。

レファレンスCDはソニー・ロリンズの『サキソフォンコロサス』
ジョン・コルトレーンの『ブルー・トレーン』
RVGリマスター盤。

 

音のいいポータブルCDプレイヤー(PCDP)

音のいいポータブルCDプレイヤー(PCDP)にハマッた!
コトは蓄音機(HMV)にソガフォンを付け、
https://www.youtube.com/watch?v=wIbfSc4ey8U
デジタルアンプでPCDPを使って主に(SPの復刻)CDを
聴いたことに始まる。
コンセントからの電気を必要としない蓄音機と
乾電池で駆動するPCDPはどこでも簡単に鳴らせる!
この利便性もさることながら、SPの音をCDでソガフォンを通して、
1時間近くも面倒なく(SP盤は3分でしかも針交換)、
蓄音機の音で楽しめるのは大きな喜びだった。
そこで、使用するPCDPの音質が問題になった。
先ず聞かされたのは2000年を境にして、
その頃より前のもののほうが音がいいということ。
さらに四角張った形状のものは、さらにいいということ
も教えてもらった。
ならば、それを求めずにおられましょうや!
しかし、今もちゃんとなるものはあるのか?
なにしろ15年以上も前の製品なのだから。
それでも頑張って?幾つか見つけ買うことができた。
果たしてその音やいかに・・・それは続編で。

機種選定するに当たっては『
スタフ屋 ポータブルCDプレーヤー関係
http://www.sutafuya.net/pcdptop.html
が大変参考になりました。
この場を借りて運営者の右京崇さんに御礼申し上げます。
 
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