小布施のジャズ喫茶 BUD

♪日々好音の米蔵空間で薫り高い神戸萩原の炭火焙煎コーヒーを♪

クラシックレコード

ズザナ・ルージチコヴァー(Zuzana Ruzickova )の平均律

チェンバロ: (独)Cembalo
ハープシコード(英) (harpsichord)
クラヴサン(仏)clavecin
チェンバロは馴染みの薄い楽器。
実物は見ることも聴くこともめったにない。
聴くのはCDかレコードになるのだけれど、
再生音の限界なのか、
金属製の弦をピックで弾く音はときに騒々しく、
自動演奏機のようでどうも馴染めない。
そう思っていたところ、ルージチコヴァーの
平均律を聴いたトタン、アレルギーが緩和された。
硬い緊張した高音が抑えられ、少し重めの穏やかな
鳴り響きはゆったりとして、落ち着いて聴くことができる。
演奏はオーソドックスでハッとするような個性は感じないが、
淡々と落ち着いた演奏は、バッハの音楽と聴くものを
結びつける親和力がある。

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サムイル・フェインベルクのバッハ平均律曲集

サムイル・エヴゲニエヴィチ・フェインベルク
Самуил Евгеньевич Фейнберг ; Samuil Evgenyevich Feinberg
1890年5月26日~1962年10月22日)
~バッハ:平均律クラヴィーア曲集~メロディヤ( Melodiya)レコード
録音:1958~1961

何人かの平均律を聴いた。
グールド、フィッシャー、テューレック、リヒテル、ユーディナの演奏を。
これらは全部ピアノによる演奏。
チェンバロはなんであれ性に合わないから滅多に聴かない。
それぞれによさがあり、そのときどきにいい演奏に出会ってきたけど、
その中で今、気に入っているのはフェインベルグ。
かたさのない明確なタッチ、ほどよい緩急強弱の流れ、
そこから紡ぎ出される音楽は
なんとやわらかく美しく響くことか。
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メロディヤ( Melodiya)レコード

レーベルはレコードの顔。
メロディヤも時代と共に種々様々な顔を持っています。
ロシアはなんて素晴らしい芸術の国なんだ!
というオドロキでメロディアの顔(レーベル)を紹介します。

Pre-Melodiya盤  MELODIYAの字体がないレーベル。
SP盤をLPにしたものからLP初期で再生帯域はせまい。
後期になるとしっかりとした抜けのいい中域が素晴らしい。

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Melodiya盤

ピンクレーベルはメロディアを代表する抜けのいい高音質盤。

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新旧を通してメロディヤの音色は色付けが少ない。
雑味のないスッキリとした抜けの良い音は聴きやすい。
このロシアの美的センスには大変好感を持っています。

参考サイト
http://echoes01sapporo.sharepoint.com/Pages/melodia.aspx

ロシアの原石

何事も未知は人を引きつける。
未知だったロシアのピアニスト。
メロデヤというロシアのレコード。
未知が驚きと楽しみに変わり、
何人かのピアニストと何枚かのレコードが集まった。
VLADIMIR SOFRONITSKYもその一人。
そして最も好きになった一人。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%83%A9%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%83%84%E3%82%AD%E3%83%BC(ウィキペディア)

僕はロシアのピアニストに関心をもつまで、その名を全く知らなかった。
ソフロニーツキィは一部の熱心な人にしか知られていなかった、
知る人ぞ知るピアニストといっていい。
メロデヤ以外、西側レーベルからのレコードはほとんど出ていないのだから。
しかし、メロデヤでは確か6枚組が10セット以上出ていたと思う。
かくもロシアでは別格の扱いになっている。
このようなピアニストは、メロデヤレコードの中では他に見当たらない。
西側で研磨されていない原石のようなピアニスト。
そんな想いで聴いている。

「素粒子はおもしろい」(*_*)

先日、須坂図書館でちょい読みした「素粒子はおもしろい」は、
著者の「益川敏英はおもしろい」ので借りてきました。
ビッグバンで生まれた時間と空間に散らばった素粒子は
物質の最小単位。と、いうことなんでしょうが、そのお話しは
目を斜めに走らせただけで、難しく頭の隅にも留まりません。
それでも借りてきたのは、難しいお話しの合間に組まれた“コラム”と、
最終第7章-科学の役割と私たちの学び方-だけでも読みたかったから。
そこには機知に富んだユーモアあふれる“小話”が
語られていて、思わず笑い出してしまうので、ぼくは
「益川敏英はおもしろい」として楽しんで読ましてもらいました。
その上に親しみを覚えたのは、益川先生はベートーヴェンがお好きで、
ピアノソナタ全32曲はまんべんなく聴いていると書かれていたこと。
誰の演奏で聴いているのかなあと思いつつ、
僕は大好きな第一番をイーヴ・ナットで聴きながら、
‥ああ、この曲が流れている中、ロッキングチェアーにもたれて、
ガラス窓の外に見える紅葉を眺めつつ、夢を見るように
この世から去って逝かれたらいいだろうなあ‥
などと妄想だけはたくましくしていました(笑)
それはともかく、おもしろかった二重丸は・・その一つに。
◎「自由とは必然性の洞察である」というヘーゲルの言葉を引いて、
科学とはものごとの必然性の追求、こうすればこうなるということの
法則性を確立するのが科学なのです。それは人間により多くの自由を
準備する。“しかしそれをどう使うかは人間の選択にゆだねられている”
先生はそれで万々歳とは言っておらず“泣かせる言葉”だとも。

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ヨゼフ・シゲティ バッハ『無伴奏バイオリン・ソナタとパルティータ』

ヨゼフ・シゲティ バッハ『無伴奏バイオリン・ソナタとパルティータ』
録音1959~60年
JOSEPH SZIGETI  BACH『6 SONATAS & PARTITAS』 Vanguard BG627/9

初めて耳にしたとき、これは大変聴きやすい演奏だと感じ、
安らぐような優しさと慈しみを覚えました。
この曲はこういう音楽なんだと、自分なりに納得できたような気がしました。
高い垣根だと思っていたのがさにあらず、低い垣根の向こうに美しい光景が
広がっていたことに対する喜びを感じました。

音色と響きに虚飾や潤色といったものが聴かれない、スッキリとした演奏です。
それはシゲティがこの曲をどう表現したよいかを長年思考模索し、
修練を重ねてきた音作りのたまものだと思います。
その結果、表現が技巧的なものから解放されて余裕があり、
それが聴きやすさになっているのだと思います。
深いものがシンプルにきこえるスマートな演奏です。
録音はシゲティが68歳の時です。

何であれ、よいもの、すぐれたものは数多くありますが、
自分の好みに合ったものに出会った時はうれしいものです。
それは自分の身に寄り添い愛着となり愛用になります。
僅かな音色の微妙な違い、その響きが好みの平衡に影響するようです。
そういう意味でこれは僕に合っていたのかもしれません。
以来、すっかり愛聴盤になりました。

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一つ気になったのは、古い録音をデジタル化したときの欠点で、
CDの音が硬くきついこと。
長時間聴いているとうるさく疲れます。
出来ればLPレコードで聴くようお勧めします。
上記の写真はオリジナルですが、イギリスの『CREMONA』盤は
復刻ながら音も良く、リーズナブルだと思います。

蛇足に。
クライスラーが残した唯一(僕の知るかぎり)のソナタ、
adagio in g minor  1926年録音。
ゆったりと余裕がある素敵な演奏で、
時を超え艶やかに響いてきます。


ヨゼフ・シゲティ『ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲』

ヨゼフ・シゲティの『ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲』
ブルーノ・ワルター指揮 ブリティッシュ交響楽団 1932年録音

これは好きな演奏です。
とてもいい演奏だと思います。
このレコードの音の善し悪しうんぬんはヤボ。
演奏がよければ良く聞こえますよ僕にはね。
実際そんなに悪くありません、いやいいくらい。

『ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲』のレコードは
きっとたくさんあると思いますが、シゲティがいいというのは
ききくらべてのことではありません。ふとした出会いで一目(一聴)惚れ。
何人かのレコードは聴いてきたと思いますがよく憶えていないのです。
もう一人といえば、フリッツ・クライスラーの1926年の演奏が
古さ点でも、演奏の質からいっても比較の対象としていいかなと思います。

聴いてみるとわかりますが二人はタイプの違った演奏家です。
スタイルというか語り口が全く違います。
役者でいうとシゲティは三船敏郎、
クライスラーは長谷川一夫ってところでしょうかね。(笑)

ワルター56歳、シゲティ40歳。

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サンソン・フランソワのショパン

ショパンは誰の演奏が好きですか。
つれづれに耳にした曲に心が惹かれたことありますよね。
それがショパンのワルツだったりノクターン、
あるいはマズルカや舟歌といった経験を
多くの人が持っていると思います。
それほどにショパンの曲は耳に残り親しみを感じます。

先日、久しぶりで聴いてみようと取り出したレコード、
ポロネーズ2枚とマズルカ2枚のサンソン・フランソワのショパン。
なんと素晴らしい演奏なの。
曲がはつらつと生きているんです。

酸いも甘いも夢あり哀愁ありで、
なんと味わい深いこと、その上楽しい。
こんな風にサンソン・フランソワのショパンを
感じたことはかってなかったのに。

もう一変にサンソン・フランソワのショパンが好きになってしまった。
サンソン・フランソワでショパンを全部聴きたい!

いいCDが見つかりました。
サンソン・フランソワのショパン全曲集(ほぼ)
10枚組2800円
音が良くないという評がありましたが決してそんなことはありません。


休日はクラシック

休日はクラシックを聴くことが多いこの頃。
最近の趣味はシュナーベル、フィッシャーといった
一昔いや二昔前のSPレコードに録音した時代のピアニスト。
本来はSPを聴きたいとこなんですが、その音は格別ですからね。
しかし、そこには踏み入れないようにしています。
ということで聴くのは復刻のLPでフランスのパテ盤が多い。
復刻CDの音は聴くけど好きになれない。

さて、あれこれと聴いている中で最近最も印象に残ったのは、
ブルーノ・ワルターのピアノと指揮による2曲の演奏。
【Bruno Walter, 1876年9月15日-1962年2月17日、ドイツ出身】

1.1937年録音(61歳)モーツァルト ピアノ協奏曲20番
  BBCシンフォニー オーケストラ
2.1936年録音 モーツァルト 交響曲38番“プラハ”
  ウイーン フィルハーモニー

ピアノ協奏曲からはピアノの妙なる調べが響いてきて、
これが音楽というものなんだ!
思わずそう肯ずいてしまいました。
優美さと躍動感に溢れています。

交響曲38番“プラハ”は同じワルター指揮59年コロンビアSOの
演奏に魅力を感じていなかったので、音楽の響きと雰囲気を
感じさせてくれるウイーンフィルとの演奏は、実に新鮮でこの曲の
素晴らしさを初めて知ることが出来た。

またこの様な往年の雰囲気をよく伝えてくれるスピーカー、
RCAフラワーボックス(1928年製)、ジェンセンDA7(1930年代)
の存在価値も忘れてはならないと思いました。

“故きを温ねて新しきを知る”ですね。

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グールドは楽しい

グールドは楽しいそして面白い。というワケでこの頃クラシックをよく聴いています。グールドといえば、まずバッハなんでしょうが、ベートーヴェン、モーツァルト、ハイドン、ブラームスなど、これはと思ったものは何でも聴いています。グールドの演奏は譜面という材料を自分の感性とアイディアで音味や音色を調理し“プレイ”している。この感じが好きですね。一流の演奏家はみんなやっていることでしょうが、グールドはグールドだけの天分でもって、とことん自分の世界で“プレイ”している。僕はこの音楽の美味しさたっぷりの味が好きだなあ。あの世で二人語り合いながらバッハもニコニコ聴いているような気がします。あッ、お客様です。「今日はクラシックですか」「えェッ、次はジャズを」(笑い)
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