開店以来13年間、十分満足にこれといった不足もなく聴いてきたバドのオーディオなのですが・・。時に、人間は欲という魔が差すことも、そして僕もしかり。前に書いたとおり、デコラのスピーカーコード交換は大失敗。音質は向上しましたが、音色・音味が馴染めなく落ち着かないという結果でした。同様にメインスピーカーのヴァイタボックスもスピーカーコードを交換してみようと。動機は単純、もっと良くなる(よく鳴る)んじゃないかという欲から出たこと。では、こちらの結果はどうだったかというと、交換前と比べシンバルとベースの響きがよく聞こえるようになりました。つまり、音域の情報量が増え、さらに音がぐっと前に出てきたのです。こう書くとよいこと尽くめのようですが然に非ず。この音が意外にも耳にうるさい、と感じてしまう結果に。ヴァイタの音は抜けよく長時間聴いても疲れないスッピンの良さが特徴。元通りのさりげない音に戻し、もういじるのはやめることにしました。元に戻ってホッと安心し落ち着きましたよ。音は鳴り過ぎるとうるさく疲れますね。今回のコード交換は、欲がほどよいバランスを崩し、平常心を乱す格好の例となったようです。何事も欲張らず「過ぎたるは及ばざるがごとし」でいきましょう。

A-7の箱にヴァイタボックスのホーンドライバーS2・ウーハーはAK156。
ネットワークはウェスタンのオイルコンとトランス。
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