東京からウエスタンに詳しいプロの技術者に来ていただき、開店以来13年ぶりに、オーディオのメンテナンスをまる三日かかって行いました。主たるメンテナンスはメイン装置の内部配線のリニューアルです。時間のほとんどが120Bプリアンプと124メインアンプ、そしてターンテーブル周りのアーム切り替えスイッチやアッテネーター等々のシールド線交換作業に費やされました。交換の目的は音質向上で、セットした当時の線材をウエスタンの装置用に使われていたものと換えました。その数30本余り、新しいシールド線作りは布皮膜を取り網線をばらし、芯線の被覆をはがした状態にして、その両端にXLRコネクターをハンダ付けして取り付ける大変テマヒマかかる作業でした。そして接続不良がおきないよう各所各個所、全接点のハンダ付け直しをしました。こうすることによって今後10年以上、劣化する部品交換以外には装置に関して憂うところがない状態に近づけました。音質は従前と変わらず聴きやく、一皮むけたものになり安心しています。
メインの装置は外からは何も変わったようには見えませんが、サブの装置は今回のメンテナンスに合わせてターンテーブルを入れ替えました。今までのレコカット・ロンダインに換えて放送局で使用されていた43cmプラッター搭載のコリンズにしました。アームとカートリッジはオルトフォン。昇圧トランスは618Bで鳴らします。アンプはSCOTT299-Cで変わりありません。