奈良の旅も今日が最終日。晩秋の陽は短い。
今日も早朝暗いなか5時にホテルを出て平城宮跡へ歩いて行きました。

奈良日本朝廷は中国の律令を範に大宝律令を整備し、氏姓制度から官僚制度によって支配体制を強化し、その根拠地として平城宮を造営、国史『日本書紀』で神話を都合よく創造、現体制の正統性を主張し、内外に国家としての体裁を整えたことを示した。この一連の事業をプロジュースした人物こそ藤原不比等その人に外ならない。彼は政治の実権を司る太政府を天皇直属から外し、天皇を犯すことができない神聖な存在に祭り上げ、政治の結果責任を天皇に及ばないようにし、その権威に威を借り実権を行使する体制無責任制を日本に根付かせた。その功罪や如何に。

平城宮跡に着いた刻の空は朝ぼらけ。奈良平城宮は日本国家の夜明け。
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再建された大極殿。20日に行われる育樹祭の準備に使用するテントが張られていた。
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番外は京都に立ち寄り、東寺と河井寛治郎館を見学。

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河井寛治郎書斎の机と椅子

奈良の旅は天候に恵まれ幸運な3日でした。
奈良は日本のまほろば。
明日香・三輪山・宇陀・吉野、さて次回はどこに行こう。