Zoot Sims 『Choice』
『CHOICE』は二つのセッションをチョイスしたアルバム。
一つは(A面)ジェリー・マリガンがリーダーのライブ(1954年12月録音)、
もう一つは(B面)シムスがリーダーのワンホーン・カルテットで構成(1959年3月録音)。
A面はボブ・ブルックマイヤーのピアノがシムスとマッチし、
スムースにスウィングしていて、ライブならではのハツラツさが
気持ちいいゴキゲンな演奏です。
今日でも『TOKYO JAZZ』でこんな演奏が聴かれたら最高!
ジャズの60年前は、ホンの昨日の演奏といって何の違和感もありません。
B面のピアニスト、ラス・フリーマンはブルース・フィーリング溢れる白人のバッパー。
ここでも、そのパフォーマンスを遺憾なく発揮したプレイに魅せられます。
適度な重さを引きずりながら軽やかにスウィングする個性に。
モンティ・バディグのよくスウィングする太いベ-スも聴きものです。
グループ全員のプレイをスウィングさせていて見事。
解け合ってじゃまにならない存在感と素晴らしさに「イェー!」
A・B面とも絶好調のズートが存分に楽しめるアルバムです。
あなたも今日はこれを『チョイス』してよかった、と思うことウケアイです。(笑)