パトリック・ラフカディオ・ハーンは
アイルランド出身の英国軍医の父とギリシャ人の母を持ち、
1858年6月27日ギリシャのレフカダ島(当時イギリス保護領) で生まれた。
1890(M23)年8月30日松江に到着。
島根県尋常中学校及び島根県尋常師範学校の英語教師に任じられる。
1891年1月小泉セツと結婚。 1891年11月熊本第五高等学校の英語教師となる。
[1984(M27)年7月25日~1895年4月17日、日清戦争]
1896年東京帝国大学英文学講師となる。日本国籍を取得し小泉八雲を名乗る。
1903年帝大を解任される。(後任は夏目漱石)
1904(M37)年9月26日54歳で逝去。雑司ヶ谷霊園に眠る。

[1904年2月8日、日本がロシアに宣戦布告し日露戦争始まる。]

「怪談」の作者として知らぬ人はない小泉八雲。
しかし、名こそ高けれど一体どれほどの人が、
実際に作品を読んで親しんでいるかはわからない。
これまで、全く作品に接してこなかった身として、
最近になって初めて読んだ「東の国から」「日本-一つの試論-」「心」
(平井呈一訳)は、いずれからも強い印象を受けた。
それは、日本人がどのような信仰心を持ち日々生活しているのか、
その内面と精神構造をわかりやすく解いて見せたことだ。
日本人の宗教性について、ハーンほどわかりやすく説いた言葉は、
今までに聞いたことも読んだこともなかった。

それらの言葉をアトランダムに抜き書きしたいと思います。

『なべての歌、調べ、音楽はただ感情のごく原始的な自然発生が、
なんらかの進化をしたものを意味しているにすぎない。つまり歌、音楽とは、
人間の悲哀、歓喜、あるいは恋情の、なにものにも教えられない自然のつぶやきなのだ。』
「心」より-門つけ-から

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