クリフォード・ブラウンは真から気持ちのいい演奏をする。
しみじとした明るみを持ったブルースフィーリングで、
パターン化されていない即興演奏は歌心にあふれ、
聴く度に新しい楽しさと喜びを運んでくる。

1953年ハンプトン楽団の一員としてヨーロッパツアーした一行は、
ボスの目を盗んで数々の録音をパリに残しました。
このレコードから聞こえてくる雰囲気は、
花の都パリならではの華やかさと居心地の良さを反映してか、
ブラウン始めメンバー全員が寛いでノビノビと演奏を繰り広げていて、
ニューヨークにはないストックホルムでもない自由を感じます。
その息吹をブラウニーは「春の如く」で瑞々しくしく歌い上げています。
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