音楽にジャンルがあるとしたら、良い音楽(演奏)とそうでないものがあるのみです。
ジャズとクラシックには良いものが多いので、結果的によく聞くことになっています。

オーディオ的に良い音とそうでないものがあるのはその通りですが、
その前に音楽的に良い音かどうかが大事だと思っています。
そして、それは一人一人の感性によって聞き分けることでいいのであって、
自分のものや権威で押し付けするものではありません。
寛容と言ったら大袈裟ですが、音楽はゆるやかな連帯で楽しみたいものです。

良い音楽(演奏)は良い演奏家から生まれます。
音楽は楽譜を弾くことから生まれるのではなく、音楽を演奏する人から生まれます。
世に演奏家はたくさんいますが、音楽家と呼ばれる演奏家は少ないですね。
演奏家は技術や解釈に優れているのは当然ですが、
掘り出され技術や解釈の鉱脈(水脈)そのものを内に蔵しているのが音楽家だと、
そんなふうに僕は思っています。
その演奏は時にじわぁ〜と、時に溢れるように音楽は自ずと然りと聞こえてきます。

昨夜、早川純さんのバンドネオンを聞いて、
こりゃ妄想の雲が湧いたかな。