CDの音についてなんですが、レコードの音にいま一歩届かない気がしてなりません。
そこが何とももどかしくモノタリナイのですね。
言ってみれば、それはアナログとデジタルの違いということなんだろうけど、
どんなに極細微粒子にしても点は点で、どこまでもデータの域は超えられない、
という宿命をデジタルとか人工調味料の類はもっている。
それほどに人間の感覚というのは優れているとしかいか言いようがない。
優れてるが故に生命活動を支えられているといえるのでしょうが、
デジタル人工再生の写真絵画、音楽、調味料などうっかりすると見過ごしますが、
よくよく味わってみると、なんだかの不自然さを人間のセンサーは感知します。
この本物とそうでないものを見分ける能力はとてつもなく大事だと思うのです。
便利な方便が発達し安直安易な生き方に慣れ親しむにつれ、
本来持っているセンサーはどんどん退化劣化し、
本物とそうでないものとの見分けが出来にくくなってしまう。
アナログオーディオはそういう流れに敢えて逆らい、
とんでもなく複雑な組み合わせから、素晴らしい解と快を探すのに、
試行錯誤を繰り返してます。
それが趣味といったらそれまでですが、自分のセンサーを信じて、
それこそが本物だといえるものを探し出そうと考究するのは、
本源的な生命活動につながる行為のように思えないでしょうか。